6話「お妃様の陰謀 72」
「食った、食った」
「あたし、お腹一杯でもう食べられない」
夕食をたらふく食べたチャトーラとチャトーミがお腹をさすりながら床に転がっていた。
「あんた達、食べ過ぎだって」
そう言うロレッタも、いつもより多めに食べてしまって少し苦しそうだった。
「美味しかったね、姉ちゃん」
「夕べのお料理も美味しかったけど、今夜のお料理は更に美味しかったわね」
白妙も黒妙もほくほくした顔でデザートの果物を口に運ぶ。
「く、苦しい・・・」
「もう、何も食べられない」
「う~~~っ」
ミケラ、サクラーノ、トランスロットも食べ過ぎで倒れていた。
「もう、だからほどほどにしなさいって言ったのに」
その三人をタマンサは呆れた顔で見ていた。
今夜の夕食に出された料理は、昨日以上に美味しく、みんないつも以上に食べてしまったのだ。
「済みません、板長が「宿の手伝いをしてくるなら、飯はうまいもん食わせねえとな」と気合いが入ってしまって」
宿の女将も申し訳なさそうに苦笑いをしていた。
「本当に美味しかったから、それはそれとして。でも、もう今日だけにして下さいね」
「はい、かしこまりました。板長にもよく言って聞かせます」
と言いつつ、また板長を説き伏せないとならないのかと溜め息をついた。
「大丈夫ですか?」
倒れている三人をキティーが介抱していた。
「もう練習も、仕度も無理そうね」
「そうですね、ミケラ様達はもう寝かせた方がいいと思います」
「そうするわ。ロレッタ、ミケラ達を部屋に運ぶから手伝って」
「わたし達も手伝います」
ミケラをタマンサが抱え、サクラーノはロレッタとキティーが二人で、トランスロットは白妙姉妹が運ぶ事になった。
「俺たちはもう少ししたら動けるようになるから、仕度の続きやっとくよ」
「うん、任せておいて」
チャトーラ兄妹達は苦しそうにしていたが、割と元気だった。
「予も大丈夫じゃ、ミケラが居ないと練習にならんからチャトーラ達の手伝いをしてやろう」
マオもいつものように元気一杯だった。
「マオ、お前は俺の倍食ってたよな?それでなんともないのか」
自分の倍以上食べながら、平然としているマオをチャトーラは呆れた顔で見た。
「わははははは、予は魔王じゃ。その程度の芸当が出来なくてどうして魔王と名乗れようぞ」
意味不明な高笑いをするマオであった。
後書きの時間だよ
その合間に仕事をしている感じです。
この小説書き始めてから時間の経つのが早く感じるようになってきましたよ。
気がつくとアップロードしないといけないと言うか、追われてますね。
まだ自分でできる範囲内で書いているからいいけど、週間で漫画連載していいる漫画家さんは尊敬します。
私は絶対に潰れますよ、無理です。
無理のない範囲でまた来週(^_^)/~
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