6話「お妃様の陰謀 66」
「そ、そんなことはないです」
顔を真っ赤にして否定する白妙。
「またまた、さっきも虎次郎様の事で逆上していたじゃない。白妙らしくなかったよ」
意地悪く笑いながら白妙の脇腹を肘で軽くツンツンするロレッタ。
「そ、それは・・・誰にも言わないで下さいよ」
恥ずかしそうにうつむき、顔を更に赤くする白妙であった。
「そんなに顔赤くしたらバレバレだって」
クスッと笑うロレッタ。
「そうなんですか、でもこればかりは自分じゃどうにもならなくて」
「それだけ好きって事じゃないの?いいじゃない、無理に直さなくてもその方が白妙らしいし」
それから白妙とロレッタは恋の話や家の悩みなどを打ち解けて話し合ったのだった。
「なっ、姉ちゃん怒らせると怖いだろ」
一方、白妙から離れた場所で黒妙達が声を潜めて話しう。
「うん、兄ちゃんがピュゥゥンて飛んだ時はびっくりしたよ」
「ホント、すげえよな。俺、どうやって投げ飛ばされたか未だにわかんねぇぞ」
投げ飛ばされたチャトーラが目を丸くして驚きを表現する。
「姉ちゃん、体術でも学校で一番だったから。本気になった姉ちゃんにわたし、勝てる気がしない」
黒妙が憧れるような目で白妙を見る。
「でもさ、その姉ちゃんに一度も投げられなかったチャトーミは凄いよ」
尊敬する目でチャトーミを見る。
「うちの妹の特技は小回りが利く事だからな、反射神経も凄いぞ。本当に虎次郎の旦那の瞬歩を躱せるんだからな」
「わたしも小回りには自信あるけど、流石に虎次郎の旦那の瞬歩は躱せないな」
虎次郎の瞬歩を思い出して絶望的な顔をする黒妙。
「あたしの人数増やす奴、出来るようになれば黒妙だって虎次郎の旦那の瞬歩躱せるようになるよ」
「それ本当?信じちゃうよ」
半信半疑で聞く黒妙。
「躱せるようになれなくてもよ、あれが出来るようになれば今よりもっと小回りが利くようになるぜ。やって損は無いと思うな、俺は」
「あっ、そうだね。それに子供にも受けるかも」
「受ける、受ける」
「受けるよ」
けしかけるチャトーラとチャトーミ。
「よしっ、頑張っちゃおう」
二人に乗せられてその気になった黒妙は熱く燃える。
「おしっ、頑張れ」
「頑張れ、応援しているよ」
燃え上がる黒妙の横で拍手喝采するチャトーラとチャトーミ。
「その前に」
チャトーラはタマンサの方を向いて、
「おばさん」
が返事がない。
「おばさんてば」
もう一度呼ぶがタマンサはそっぽを向く。
「仕方ねえな」
諦めて、
「タマンサのお姉さん」
「なぁに、チャトーラ」
ニコニコ笑顔でタマンサは返事をした。
「黒妙も練習したいってからさ、練習組でいいよな?」
「芸を磨きたいというなら止めたりしないわ、頑張ってね黒妙」
あっさり了承された。
「あの、クッロウエル様はおられませんか?」
そこへ宿の女将がやって来た。
うほほほ うほうほ うほほ
はっ、ゼルダにハマりすぎて猿になってました。
後書きの時間です
ゼルダ、面白いですね。
ブレス オブ ザ ワールド買って良かった(笑)
実は私、ゼルダはゼルダ無双しかやったことがなくて、面白いとは聞いていたのでやらなければと思いつつ幾星霜。
ついに新作が出るということでブレスの方にやっと手を出したわけで。
過去の自分になにか言えるなら、ブレスだけは絶対にやっておけと言いたい。
ではまた来週 うほほー(^_^)/~
(Copyright2023-© 入沙界南兎)