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6話「お妃様の陰謀 33」

 一同を引き連れてモモエルは裏庭に出た。

「なんだお前ら、ぞろぞろと」

 裏庭ではチャトーラが薪割りをしていた。

「ここがいいですわ」

 チャトーラのことなどまるで眼中になく、モモエルは場所を見極めるとその場所で箱のスイッチを押して高く掲げた。

 やがて王都の有る方角の空に小さな点が湧き出たかと思うと、その点が見る見るうちに大きくなる。

 点が大きくなるにしたがって聞いたことのない音も聞こえてくる。

「な、なんじゃあれは?」

 マオが目を丸くして驚く。

 視力が良いので他の者達より早く飛んできたモノの形が見えたのだ。

 やがて、他の者達にも形が見えるようになってくる。

「なんだあれ?」

「姉ちゃん、変なモノが飛んでくるよ」

 飛んできたのは魔法具研究所から飛び立った三目ちゃんだった。

 三目ちゃんはモモエルの頭上まで来ると、そこで静止してゆっくりと下降を始める。

「皆さん、危ないので離れて下さい」

 ポカーンと口を開けて見上げているみんなに、モモエルが注意をした。

「ほれ、ここに降りてくるようじゃから離れた、離れた」

 クッロウエルが皆をその場から下がらせる。

 降りてきた三目ちゃんは盛大に風を地面に吹き付け辺り一面にホコリを舞い上げる。

「こりゃなんて言うか、ずいぶん凄いモノが来たな」

 流石のクッロウエルも三目ちゃんには度肝を抜かれたようで、しばし唖然としていた。

「三目ちゃん、ご苦労様」

 着陸して四つあるプロペラが完全に止まる前にモモエルは三目ちゃんに抱きつく。





 三目ちゃんはその名の通り、目が三つ有る。

 一つは夜間飛行用の暗視カメラ、もう一つは長距離確認用のズームカメラ、もう一つが通常飛行用のカメラだ。

 今、司令室の投影機には通常カメラの画像が映し出されていた。

「モモエルちゃん、聞こえるか?聞こえたら手を振ってくれや」

 画面の向こうでモモエルが手を振る。

「よしよし、問題ないようじゃな」

「ちょっと待て、あそこに写ってるドワーフ、見覚えないか?」

「おっ、言われてみれば・・・ズームだ、あのドワーフをズームしてくれ」

 カメラが遠距離用のカメラに切り替えられ、クッロウエルの顔が画面に大写しされる。

「クッロウエル!」

 司令室の全員が叫んだ。

                                                            

後書き


すみません、先週投稿分を投稿先を間違えて投稿していました。

改めて投稿し直しましたので、ご確認よろしくお願いいたします。


最近、ゲーム以外にも嫌なことがあって凹んでいたので注意散漫になっていたのかも。

以後、できる限り注意します。

今後起きないようにしますと言えないのが(笑)


ではでは(^_^)/~


                         (Copyright2023-© 入沙界南兎(いさかなんと))

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