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6話「お妃様の陰謀 24」

「配膳の方は準備があるので後にして、先に余興は何をするか決めませんか?」

 モモエルの提案に皆が頷いた。

 団体客が来るのは四日後だが、余興をやるとなれば準備や練習が必要になる。

「はいはい、わたし歌を歌いま~~す」

 タマンサが手を上げた。

「母さん、歌を歌えるの?いつもの鼻歌じゃダメなんだよ、みんなに聞かせる歌だよ」

 タマンサが歌を歌うと言い出して驚くロレッタ。

 機嫌がいい時に鼻歌を歌うことがあり、そこそこ上手なのは知っていたが人に聞かせる歌と鼻歌は別物だ。

「ふふふふ~~~ん、聞いて驚かないでね、10歳の時からお妃様に引きずり回されてあちこちで歌を歌ってきた実績があるのよ。わたしのタレントは歌姫なんだよロレッタ君」

 勝ち誇ったように胸を張るタマンサ。

「母さんにタレント有ったんだ」

 本気で驚くロレッタ。

「む~~っ、ケットシーは生まれながらにタレントを一つ持って生まれるんですぅ。母さんだってケットシーなんだから、タレントくらい持ってますぅ」

 子供みたいに口を尖らすタマンサ。

「はいはい」

 ロレッタは馴れた調子で聞き流す。

「そうだ、白妙と黒妙はナイフ投げは得意?」

「ナイフ投げですか?」

「ナイフじゃないけど、クナイ投げさせたら姉ちゃんは学校一だよ。学校のクナイ投げ大会で優勝したことがあるんだ」

 黒妙が自慢する。

「黒妙が自慢することじゃないでしょ」

 白妙が恥ずかしそうに黒妙の口を塞ぐ。

「学校で一番なんて凄いじゃないの、隠すことないのに」

「で、でも」

 白妙はどうやらもてはやされることが苦手のようだ。

「白妙、もしかして人前へ出るのが苦手なタイプ?」

 聞かれて白妙は恥ずかしそうに頷く。

「でも、黒妙なら。わたしと違って人前出るのは好きだし、曲投げもうまいから受けると思う」

「曲投げって?」

「動きながら的に当てる投げ方だよ、こんな感じに」

 黒妙がジャンプしながら投げる真似をする。

「それは受けるんじゃない?」

「そ、そうかな」

 ちょっと照れる黒妙。

「予も何かしようかのう」

 マオも話しに乗っかってきた。

「空飛べるのと昨日やっていた変身だけじゃ少し弱くない?お客を喜ばせるのってそんなに甘くないわよ」

 タマンサが厳しいダメ出しを出す。

「くっ・・・わ、判っているのじゃ。お客のウケために身体を張る覚悟くらい有るのじゃ」

「まあまあ、二人ともそれくらいにしましょう。それに、マオは素材としては悪くないので皆で知恵を出し合いましょう」

 モモエルが仲裁に入り、

「みんな頑張りましょう」

「おーっ」

 と奇声を上げた。

 その時、ミケラとサクラーノがいなくなっているのに誰も気がついていなかったのだが。


後書きです

話は早いのですが、今書いている「お妃様の陰謀」が終わったら外伝を入れようかなと思ってます。

次の話に少しだけ外伝の話しが関わってくるのでその方がスッキリとするかなと。

少しづつ外伝の方も書いているんですが、これがまるで面白くない。

うん、困ったww

終わるのはまだ当分先なので、それまでになんとかしないと。


ではまた来週(^_^)/~


                       (Copyright2023-© 入沙界南兎(いさかなんと))

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