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6話「お妃様の陰謀 15」

「母さん、もう少しで40だよね?子供と一緒になっておねだりして恥ずかしくない?」

「ぜんぜん、美味しいモノを食べたいというのは何歳になって変わらないわよ」

 悪びれない母親に頭が痛くなってきた。

「困りましたわ、困りましたわ」

 そこへ、わざとらしいくらいに大きな声で「困った」と口にする、宿の女将が廊下を通り過ぎて行った。

「何今の?」

 タマンサに文句を言おうとしていたロレッタが、何事かと女将の通り過ぎて行った廊下の方を見つめる。

「困りましたわ、困りましたわ」

 通り過ぎた女将が再び戻ってきた。

「どうしました、女将さん」

 タマンサが女将に声をかける。

「タマンサさん、ダメですよ。これはお妃様の罠です」

「そうそう、絶対に何かあるから」

 止める白妙と黒妙。

「何を言っているのあなた達、困っている人がいるなら助けるのが当たり前でしょ?」

 止めようとした白妙と黒妙を逆に叱るタマンサ。

「でもですね、お妃様が何か企んでると・・・」

「そうだよ、絶対にあのくそ婆の仕込みだよ」

 なんとか言い返そうとする姉妹。

「だから、わたし達が乗ってやらないと女将さんが困るでしょ」

「あっ、そうか」

 タマンサが言おうとしている事がやっと飲み込めた二人。

「罠と判っていても踏まないとダメと言う事ですね」

「ううぅ、やだな」

 泣きそうになる白妙と黒妙。

「大丈夫、大丈夫。お妃様と付き合いは長いから、こう言うのは乗っかっちゃった方が面白い事になるから」

 喜々とするタマンサ。

「女将さん、お妃様はわたし達に何をしろというにかしら?」

 歯に衣を着せぬド直球で女将に聞く。

「あ、あの・・・急に団体様の予約が入りまして・・・うちのモノだけでは手が足りなくて・・・」

 歯切れ悪く説明をする女将。

「あっ、はいはい。わたし達にこの宿の手伝いをしろと言う事ですね」

「は、はい」

 バツが悪そうに目を逸らして返事をする女将。

「みんな聞いて、わたし達はこれからこの宿の手伝いをすることになりました。これはお妃様の陰謀なので、逆らうと後でろくな事にならないから頑張って手伝いましょう」

 ノリノリで状況を説明するタマンサ。

「わたし達もですか?」

 突然のことに顔を見合わせるモモエルとキティー。

「あなた達、お妃様に指名されてきたんでしょ。始めからそのつもりね」

「そ、そんな」

 タマンサの言葉にがっくりと首をうなだれるモモエル。


後書きです


ダンまちの18巻読み終わりました。

1年半待たされただけあって面白かったです。

それだけ待たされて面白くなかったら噴飯ものですが。


今回の冬アニメ多いですね

もう録画して放棄している作品が出てきてます

異世界物が好きなので異世界物は頑張って見てますが

今のお気に入りは 「便利屋斉藤さん」

多少下ネタがありますが、ホッとするんですよね


ではまた来週

                      (Copyright2023-© 入沙界南兎(いさかなんと))

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