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6話「お妃様の陰謀 06」

「そ、そうなんですか?」

 白妙は半信半疑な顔でタマンサを見る。

「本当に大丈夫だから、お妃様にはイヤと言わせないから」

 得意満面の顔で言い切ってしまうタマンサ。

「それに、あなたをミケラの護衛にしたのも始めからそのつもりだったのかも」

 言われてみれば、回り持ちのはずがミケラの日に限って言うと白妙と黒妙が指名されていた。

「もしかしたら」

 そんな希望が白妙の中に浮かぶ。

「そうなったら嬉しいな」

 本音がつい漏れてしまう。

「あははは、本音を言ったな」

 嬉しそうにタマンサが白妙のほっぺたを指でつついてくる。

「止めて下さい」

 と言いつつ、なんとなくにやけてしまう白妙。

「でも、ミケラ様専属になれたらわたしも嬉しいな」

 本音を隠さない黒妙。

「ミケラ様と一緒にいると、本当に面白い事が色々と起きるからね」

 それには白妙も「確かに」と思う。

 チャトーラ、チャトーミ兄妹を街で拾ってきて、虎次郎は本当に草原に落ちていたらしいし。

 今や、小妖精、神龍、勇者に魔王まで側にいる。

 神龍など、本来は神域に住まうと言われているので、会いたくても会う事など出来ない存在のはずなのだが。

「本当にミケラ様ってすごいですよね」

 黒妙の言う事ももっともだと納得する白妙。

「でもさ、ミケラ様が大きくなって世界征服するなんて言い出したら出来そうなメンバーだよね。タマーリン様やモモエル様も喉を鳴らして付いて行きそうだし」

 不穏な事を言い出す黒妙。

「失礼よ、わたしは喉なんて鳴らしませんわ」

 ケットシーは猫の妖精だが、既に喉を鳴らす能力は失われていた。

「でも、ミケラ様が世界征服をするとおっしゃるなら喜んで あたっ」

 モモエルの頭にタマンサのチョップが決まった。

「子供が悪い事をしようとしたら止めるのが大人の仕事でしょ?それを喜んでなんていう子はこうよ」

 タマンサがモモエルの頭にポコポコとチョップを入れる。

「ごめんなさい、ごめんなさい」

 頭を抱えて子供みたいに謝るモモエル。

「判ればよろしい」

 上から目線でふんぞり返るタマンサ。

「産まれる家は選べないから仕方ないけど、ミケラには普通に生きて欲しいわ。人に迷惑かけるななんて言うけどさ、生きていれば気がつかないうちに迷惑かける事もあるし。迷惑かけたと判った時に素直に「ゴメンナサイ」が言える子に育って欲しいのよね。散々、周りに迷惑かけてきたわたしが言える事じゃないけど」

 あはははと笑うタマンサ。

「母さんに周りに迷惑かけているって言う自覚あったんだ」

 驚くロレッタ。

「ちょっとロレッタ、実の娘なのにひどくない」

「実の娘だから言えるんですぅ。わたしが子供の時から、どれだけ母さんに振り回されてきたか覚えてる?」

「う゛~~~」

 反論出来ないタマンサであった。


新年明けましておめでとうございます。

本年もミケラ一同をよろしくお願いいたします。


トランスロットくんの出番が増えてますが、今回はとランスロット回ではないですからご安心を。

今回は全員満遍なく活躍の場があります。

ただ、登場人物が多いので全員活躍させると長くなります。

それが心配で、長くなると途中で天から降ってきてさらに長くなるんですよ。

何も降ってこないよりマシですけどねwww


ではまた来週(^^)/~~~


                       (Copyright2023-© 入沙界南兎(いさかなんと))

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