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五話「ミケラの日 48」

「はい終わり、サクラーノは先にパジャマ着て待っていてね」

「うん」

「じゃ、次はミケラ」

「はーい」

 ロレッタはタオルをお湯につけて軽く絞ると、ミケラの身体も拭く。

 ケットシーのお風呂は軽く絞ったタオルで身体を拭き、次に固く絞ったタオルで身体を拭いて、最後に乾いたタオルで身体を拭いて終わりなのだ。

「はい、ミケラも終わり」

 その後、ロレッタはミケラにパジャマを着せると二人をベッドに連れて行って寝かしつける。

 昼間、たっぷりと遊んだ二人はベッドに入っていくらも経たないうちに寝息を立て始めてしまう。

 ロレッタが食堂に戻るとタマーリンがキティーに何やら講義を行っていた。

「ミケラ様達はお休みになられましたか?」

 白妙が聞いてくる。

 いつものやりとりなので、

「ベッドに入るなり、あっという間に寝ちゃったわ」

 ロレッタは苦笑しながら答えた。

「そうですか」

 白妙もほっとした顔をする。

 白妙達の本来の任務はミケラの護衛なので、そのミケラが寝ておとなしくなって貰うのは、安心してほっとするもんなんだなとロレッタは思った。

「少し騒ぎすぎたみたいなので、夜風に当たってきます」

「姉ちゃん、わたしも行く」

 黒妙も行こうとしたが、

「護衛が二人ともミケラ様から離れてはダメでしょ、黒妙はここに居てミケラ様の護衛お願いね」

「あっ、そうか」

 黒妙はあっさりと諦めた。

 白妙は外へ出るとしばらくぶらつき、人気のないところへ来ると周りを警戒しつつ屋根の上へと駆け上がる。

 更に幾つかの屋根を移動し、お城がはっきりと見える場所まで来ると懐から黒い玉を出し、お城の方向に向かって投げる。

 白い細い光の線が一瞬だけ下から上に流れたのだった。



 ロレッタはマオに手伝って貰って食事の後片付けを済ませてしまう。

「母さんのも片付けなきゃ」

 タマンサにはミケラ達の食事の前に夕食を運んでおいたのだ。

「母さん、食器片付けに来たわ」

 食べ終わった食器はベッドの横の小さなテーブルの上に置かれてあった。

 完食しているのを見てほっとするロレッタ。

「美味しかったわ、ロレッタ、また料理の腕を上げたわね」

 タマンサはニコニコと笑う。

「特に、今日のにんじんは凄く美味しかったわ」

「それ、タマーリン様に作り方教わったの」

「まあ、タマーリン様に」

 タマンサは大げさに意外という表情をする。

「母さん、タマーリン様の前でそんな顔しないでよ。怒られるわよ」

 と言いつつ、ロレッタも笑う。

 タマーリンが料理が出来るというのは本当に意外だったので、仕方ない。

「でも、いつも悪いわね。あなたばかりに苦労かけて」

「仕方ないじゃない、病気なんだから」

 ロレッタはまたその話という顔で聞き流す。

「その病気、予ならなんとか出来るかもせんぞ」

 部屋の外で二人のやりとりを聞いていたマオが会話に割り込んでくる。

「その話、詳しく聞かせていただけるかしら」

 意外な声がマオの背後から聞こえてきた。



後書きです


今日、映画館で「ブラックアダム」観てきました。

ヒーロー映画らしいヒーロー映画でした。

ブラックアダムとホークマンの正義が異なりガチンコでバトルするところは面白かったです。

ムキムキの男同士がガチンコでバトルするのはやっぱ面白いですよ。

最近、女性ヒーローも増えてますが男同士のガチのバトルには迫力で負けますからね。

最後に、オットこの展開はという感じで終わったのでこれからが楽しみです。


ではまた来週(^^)/~~~


                       (Copyright2022-© 入沙界南兎(いさかなんと))

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