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五話「ミケラの日 42」

 キティーが少し顔を赤らめて顔を逸らしたので、タマンサは不思議そうな表情で尋ねてきた。

「あ、あの、タマンサさんがきれいな方・・・だなと・・・・・・思って」

「あらやだ、わたしなんてもうおばさんよ。褒めても何も出ないわよ」

 タマンサは嬉しそうに再びコロコロと笑った。

「そんなおばさんだなんて、わたしの母さんよりよっぽど若くて美人です」

 キティーは本気で思った事を口にした。

「あらまあ、でも一番上の娘のロレッタはもう17よ。二十歳の頃に産んだから、あと少しで40代。もう立派なおばさんよ」

 屈託無く笑うタマンサに「もう少しで40代」といわれ、驚くキティー。

「そんな事無いです、20代でも通用しますよ」

 病気でやつれているが、健康になってお化粧をすれば本当に自分の母親より若く見えるとキティーは思ったのだ。

「お世辞でもそう言ってもらえると嬉しいわ」

 唐突にタマンサはいたずらっぽい笑いを浮かべる。

「ちょっと面白い実験をしてみない」

「実験・・・ですか?」

「そう、そんなに凄い事をするわけじゃないのよ。ちょっとわたしに回復魔法を使って欲しいの」

 唐突の申し出にキティーは戸惑う。

 始めからタマンサに回復魔法は施すつもりだったので、使う事自体に異存は無い。

 ただ診断魔法が効かないと判った今、無闇に使っていいものか迷ったのだ。

 ベテランの回復術士ならば知識と経験で診断魔法なしでも対処できるだろうが、ついこの前、学校を卒業したばかりの経験もほとんど無いキティーは、診断魔法なしで回復魔法をかける自信が無かったのだ。

「いいのいいの、一番簡単な奴でいいから。ほら、切り傷を治す程度の奴」

 キティーの表情から察したのか、タマンサは朗らかに使う魔法の指定をしてくる。

「それなら問題ないです」

 ほっとするキティー。

「それではいきますよ」

 キティーは一番弱い回復魔法をタマンサに使った。

「えっ、なんで?」

 再び驚きの声を上げるキティー。

 放った魔法力が何かに吸い取られるように消えてしまったからなのだ。

「驚いた?」

 タマンサがクスクス笑う。

「今まで何人もの回復術士が来てくれたのよ、でも、わたしに回復魔法を使っても何かに吸い取られて仕舞って手に負えないってみんな帰っちゃうの。本当に、いろいろな方が来てくれたわね」

 懐かしそうに数えるタマンサ。

「わたしの一番の癒やしはやっぱりミケラとサクラーノかな。二人をこの腕の中に抱くと幸せ一杯で、心も体も軽くなるの」

 心の底から楽しそうに笑うタマンサを見て、キティーはお昼前にマオが広場で言っていた事を思い出す。

「ミケラとサクラーノが揃うと、二人の間に虹色の光が流れるのじゃ」

 と言う事を。

「回復魔法で直せないお母さんを、ミケラ様は無意識のうちに癒やしているのね」

 キティーはミケラの力について興味を抱くようになった。


 夕方、ミケラ達は遊びから帰ってきた、サクラーノが黒妙の背負われて。

後書きです

今回はアニソンの話でも

今期、一番のお気に入りのアニソンは「ゴールデンカムイ」の「NEVER SAY GOODBYE」ですね。

男性の低音のハーモニーがいいな。

ラップが入るのでラップが歌えない私には歌えないですか。


2番めは「ゴールデンカムイ悪ラス」の「きょうかんされなくてもいいじゃない」ですね。

耳にすごく残る歌です、高橋李依よくこんな歌、歌えるなと感心してます。


3番めは「水星の魔女」の「祝福」

ガンダムは歌には昔から力入れているので好きな歌多いです。

一番のお気に入りは「嵐の中で輝いて」です、歌詞を見なくても歌えるくらいに歌い込んでますよ。


ではまた来週


                            (Copyright2022-© 入沙界 南兎)

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