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五話「ミケラの日 33」

 その頃、モモエル達は外で別の事をしていた。

「どうしましょう?わたし達、お昼の支度してませんよ」

 キティーが心配になってモモエルに聞く。

「わたし達の今日の目的を忘れたのキティー?」

「ミケラ様の観察ですか?」

 核心を突くキティー。

「違うでしょ、一つ目ちゃん2号の緊急出動実験に来ているんでしょ・・・これやらないと、サビエラに後で怒られるから、サビエラが怒ると怖いのよ・・・本当はミケラ様とお昼食べたいのに」

 本音を漏らすモモエル。

「それでは実験開始」

 モモエルが手にした大型のモバイルバッテリーくらいのサイズの箱のボタンの一つを押した後、隣のボタンを5回押す。




「モモエル様から入電、000・・・一つ目ちゃん2号の緊急出動要請です」

「更に入電、1,2,3,4,5・・・5番梱包搭載して下さい」

 一つ目ちゃん2号の下で梱包が流れ、5と書かれた梱包が止まる。

 機体の下の爪が伸び、その梱包をしっかりと掴む。

「5番梱包キャッチ、持ち上げます」

「ロック」

「ロック確認、問題ありません」

「一つ目ちゃん2号、発着場に移動」

 一つ目ちゃん2号の乗った台が移動を始める。

「1番ゲートオープン、1番ゲートオープン」

 天井がゆっくりと開き始め、一つ目ちゃん2号が到着した時には完全に開ききる。

「プロペラ回転開始」

 4個有るプロペラが回り始めた。

「拘束解除」

 一つ目ちゃん2号を拘束していた金具が解除される。

「浮上」

 ゆっくりと機体が持ち上がり始めた。

「出力上げ・・・一つ目ちゃん2号ゴー」

 一気にプロペラの回転をあげ、一つ目ちゃん2号は飛び立っていった。

「モモエル様からの誘導魔道波受信、コースに乗ります」

 これで後は誘導魔道波に乗って目的地に着くだけだ。




 甲高い風切り音が聞こえた。

 その音は次第に大きくなる。

「来たわね、順調に飛んでいるようね」

 一つ目ちゃん2号の飛行音にモモエルは満足そうに笑みを浮かべた。

 音はモモエル達の頭の上まで来ると次第に弱くなり、一つ目ちゃん2号はモモエル達の目の前に着陸した。

 モモエルは手にした装置のスイッチを押すと、梱包を掴んでいた爪が開き梱包を下に落とす。

「ご苦労様、一つ目ちゃん2号」

 モモエルが帰還ボタンを押す。

 一つ目ちゃん2号は再び甲高い風切り音を上げて研究上の方へと飛び去っていった。

「研究所からここまで本当に直ぐに飛んできましたね」

 キティーが驚きの顔で飛び去る一つ目ちゃん2号を見送った。

「でも、前戦に荷物を送るならもっと大きくしないとダメなのよね・・・大きくすると魔力の消費が増えるから充填とか大変なのよ」

 モモエルは溜め息をつく。

「考えるのは後にして、わたし達もお昼にしましょう」

 モモエルは一つ目ちゃん2号が置いていった梱包を抱えると、タマンサの家に入っていった。


後書きです。

32でたまーりんが書いたレシピは実際に自分でも作ってます。

いい人参だと本当に甘くて美味しいのでお勧めです。

茹でるのが面倒なら百均で売っている温野菜メーカーを使うとレンチンで済みます。

芯が残りやすいのが欠点ですけどね。


ではまた来週(^^)/~~~


                             (Copyright2022-© 入沙界 南兎)

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