009【ネタバレ有り】自衛隊所属という設定【入門編】
十三年前に着想した時、徹攻兵はもっとやんちゃな動き方をするイメージだったんです。
出来事も戦争まがいというよりテロリズム対応、的な……。
十三年間じっとこればかり考えてきたわけではないですが、三年前から鬱病を患い、浮き沈みをやりくりする中でこの三月にふわわっとまとまった考えが「自衛隊所属」という考え方。
そもそも戦車砲を調達する流れを考えた時に、カウンターテロリズムのプライベートチームが入手するには「闇市場」すら存在しない一品だよなあ、と思いました。
「でも、自衛隊所属とかややこしくない」「もっとのびのびと」「いやしかし」みたいな自分との葛藤がある中で、
「三十五歳の時に考えてたのに四十八歳になってもまだ自分主人公目線で考えているのか、我ながら成長しないな」
「あー、でも、いっそ還暦迎えるくらいまで話しを引っ張ると、これまた色々思いつくな」
「自衛隊所属だと、登場人物も階級が上がったりするのか」
そこまで考えたところで、いっそ自衛隊所属という枠組みがはっきりしてる方が、具体的に物語を展開できるという気がしてきました。
で、突き進んでみたら制度とかややこしい。
「そーいや、先の大戦の関連書籍とか読んだ時に、軍隊とは巨大な官僚機構である、なんて記述を読んだなあ」
「南の島のジャングルで書類仕事してたんだよな」とかとか思い出しました。
実際の自衛隊にはあり得ない制度とか割り込ませもしましたが、それでも「現実感」の演出はがんばれたんじゃないかなと思ってるんです。
まあ徹攻兵の設定自体非現実的ではあるんですが。
もし、お気に止まりましたら↓本編をご笑覧ください。
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