023【ネタバレあり】意識通信【解説編】
もともとゲーム脳から来てるんですよ。
いやその、はまっていたゲームが敵をロックオンする機能があって、古いゲーム機なので、遠くの敵とか描写が追いつかなくてドットがちらちらしているだけなんですね。
なのにロックオンできる。
そして射撃できる。
何発か当てれば撃墜もできる。
その、爽快感が欲しくて、徹攻兵は暗闇でも一万二千八百メートルくらいまでなら、太陽光のもとなら二万五千六百メートルくらいまでなら十分意識して狙える能力があります。
当然そこまで弾が飛ぶまでには、速力も落ち、空気の抵抗、風の抵抗、重力の影響、砲身の歪みなどの諸処の悪条件を受けますが、それらもふまえて、バスケットボールの上級者が、とまったまま、ほい、っとリングにボールを収めるのと同じ感覚で当てに行くことができます。
個人でそれができればいいのではなくて、やはり観測役と射撃役に分けた方が現実感が出るなあって思いました。
本編では「視覚」をやり取りしてますが、実際にそんな遠方見えるわけがなく、「あそこに的があるよ」という感覚をやり取りしています。
このやり取りに象徴的なアイテムが欲しくて、紫水晶を思いつきました。
別に紫じゃなくてもいいのですが産出量的に安価に調達できるんじゃないかなあと。
設定上はそもそも単なる石ころでもいいことにはなってるんですけれどもね。
意識のやり取りは視覚だけじゃなく、聴覚、反響定位こといわゆる超音波視覚、そして的の感覚を共有できます。
的の感覚はそこそこ特殊で、自分が狙っている目標が、あなたの位置からはこう見えるよ、という感覚で受け渡せるので、同時に同じ目標の同じ箇所を狙えます。
世代にもよりますが徹攻兵はAPFSDS弾くらいなら、一発だけなら装甲服が割れるだけで中身は活きており、同じ箇所に二発以上当てないと効果が無いので、この「的の感覚の共有」は重要だったりします。
徹攻兵の相手は徹攻兵でしかできないゆえんにもなってきますね。
もし、お気に止まりましたら↓本編をご笑覧ください。
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