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オタクの青春は異世界転生  作者: 一桃 亜季
88/144

ロードバイクVS電動機付自転車

気ままに投稿しています。

自由な小説ですが、お付き合いよろしくお願いします。


        ※


「ちょっとコウ、なんで樫木君の家に行くのに、自転車なのよ!?」

 わかってる?

 高野山って標高高いんだけど!


 明日樫木の実家に行ってみることが決まるなり、

コウはロードバイクを引っ張り出した。

 日頃はクロスバイクを乗っているのに、ロードの整備をし始めたってことは、そいつで山を登るつもりだ。


 青いスコット。

 スピード出したい時に彼が選択するバイクだった。


「姉ちゃんは電車で来ていいよ。でも俺、樫木と登る約束したから、彼の家に行くときはこいつじゃないといけない気がする」

 気持ちはわかるけどね、ここ岩出なのよ。

 高野山登る前に力尽きるでしょ、普通。


「姉ちゃん、大丈夫。俺体力馬鹿だから。ーーそれになんかさ、今体動かしてる方が、心楽だし……」

 寂しそうに笑う。


 あんたね、そんなメンタル今にも壊れそうって顔見せられて、一人で自転車で走らせられるわけないじゃない!

 どっかで車にひかれるか、落車して大怪我するに決まってる。

 絶対に一人で行かせられない。


 かといって互いに高校生。

 親がいなきゃ車なんて運転できないもんね、免許ないし。


「心配しないで」

 モンベルのリュックにエナジーバー詰め込んで、給水用のボトル用意する弟に、アイは言った。

「いいわよ。じゃあ、あんたのクロスバイク私に貸しなさい!」


 コウが口をあんぐり開けて、絶句している。

「姉ちゃんが自転車!?」

 その、無理だろ絶対みたいな反応はなんなのよ。

「乗れるわよ、自転車ぐらい」


「はぁ? 自宅から高校までだって、自転車で行けばすぐなのに、わざわざ時間かけて、遠間ありして、電車通学してる姉ちゃんが?」

「それは通学時間、本を読みたいからよ。私の愛読書がKindleで出ていて、イヤホンつけて2倍速読みで聴けるんだったら、自転車でもいいのよ」


 大衆に受ける本ばかり、Kindle化しやがって。

 専門書はまだまだ音声読み上げ機能微妙だし、漢字読み間違えるしね。

「もっとこの世の中進化したら、私だって自転車で通学するわ」


「そんな体力ないでしょ? 運動してるとこなんて、生まれてこの方見たことないけど……」

 弟のくせにどこまでも失礼なやつだ。


「そうよ、私はあんたみたいに体力も筋力もない。でも知力と行動力は一級品なの。だからあんたのクロスのジャイアント、今から電動アシストに改造してやる」

 1日だけの山登りなら、簡単な改造でできないことはない。

「あ、サドルは悪いけどちょっと切らせてもらうから」


「ええ!?」

「だってあんたの股下と私の股下じゃ違うでしょ。気に入らないなら、またサドル買い直して」


 男の友情かな何かを選択するなら、サドルぐらい大したことないでしょ。

 今から自転車改造するこっちの労力に比べれば、大したことないはずだ。


 悪い笑みが浮かぶ。

 せっかく文明の力を使って改造するのだ。絶対にコウに前を走らせないチャリを作ってやる。原付のリミッタなんて知らない。電動アシスト自転車のリミッタなんてもっと知らない。


 人間の身体能力なんて、知力絞ればチョチョイと凌駕してやることができる。

 アイはガッツポーズをとった。

「オタクの青春は異世界転生」:2020年11月8日


ロードバイクVS電動機付自転車

これには私も迷ってる。


でも今の社会だない電動か?

でもロードは軽くて楽しいぞ。


やっぱり使い分けかな、と思う今日この頃。



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