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オタクの青春は異世界転生  作者: 一桃 亜季
80/144

日常だ

気ままに投稿しています。

お付き合いよろしくお願いします。

        ※


 建築物が広いから、従業員の部屋でもそれほど狭くは感じない。

 館は中庭を取り囲むように、四角く形成されていて、従業員は1階に住み、貴族たちは2階に住んでいた。

 正門近くの客間と食堂だけが1階にあり、貴族たちは基本上の階に住んでいる。


 中庭には彩り豊かなと鳥が買われていて、南国で取れるような果樹園もあった。


 さすがお貴族様の住まいだけあって、食料に困ることはなさそうである。

 僕達は北側の一角に住んで、わりと平和に暮らしていた。


 この世界の住人は一日二食しか食事をしないようで、朝食と夕食を準備するのが僕たちの仕事になった。


 鶏のような赤いトサカの卵を産む鳥と、もう一つ大型のダチョウのような同じくこっちも卵を産む鳥が飼われていて、こいつらから卵をとることが、僕たちの朝の仕事だ。


 鶏もどきの方はいい。

 だがダチョウもどきの方は結構凶暴で、僕はこの仕事を始めて二度ほど蹴りをくらっていた。


 動物嫌いだった僕は今まで知らなかったけど、

動物ほど本能で、相手の力量をはかってくる。


 和木には大人しい鳥達も、僕には容赦なく攻撃をしかけてくるし、

ハチ公だってそうだ。

 中庭の隅っこで飼育されることを許されたが、

和木の前じゃお利口さんぶりっこをしていても、

僕しかいないときは、僕の目を盗んで鶏を一匹食べてしまった。


 リーインリーズはこんなことに関心がないけれど、

調理場の職人には管理不行き届きで、僕はこってりと怒られた。

 やっぱり動物って苦手だよ。


 昼食の支度をしなくていい僕たちは、昼間は自由だった。

 樫木がクエストを受けて仕事をすると言ったから、

可能な限り、僕たちはクエストにも参加することにした。


 ただ今のところ、異世界間のあるクエストはまったくなくて、

だいたいが「食料調達のための狩り」、か「貴族の警護」だ。

面白いのは、「釣り」っていうのもあって、

モンスターとかに出会うことはなかった。


 僕と和木は食べていくには不足ない給金を得ていたけれど、

あえてクエストにも参加していた。


 それは活動範囲が広がることで、色々な鉱物を得ることだ出来る。

 つまり和木や僕が喉から手が出るほど欲しい、

鉄の生成に必要なものを発掘したかったからだ。


 一月ほど経って、僕たちはついに鉄を作る材料、

鉄鉱石と石灰石と石炭を手に入れた。


「オタクの青春は異世界転生」:2020年11月2日

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