女神降臨!
気ままに投稿しています。
お付き合いよろしくお願いします。
※
今回姿を見せた神様は、わりと時間に正確だった。
平たい顔のものばかりの世界かと思いきや、
神様は彫が深くて、ヨーロッパの彫刻のように体格がよかった。
現代社会の僕たちみたいに、結構いい食事をとっているらしい。
でなかったらこんなに育たないよなぁ。
いらっしゃった神様は、女神様3名だったので、
その豊満な姿態に一気にハートを持っていかれた。
すこしエスニックな感じがする女神さまは、
パリコレにでも出てきそうなスタイルと、露出度の高い衣装で降臨なされた。
ただ神様なのに、左腰には長剣を刺していて、
上質の筋肉が発達しており、とても強そうだ。
僕のしがない連想力だけれど、ギリシャ神話に出てくる戦いの女神アテナって、
こんな感じなのかな、って思ったよ。
アテネ様三名参上って感じ。
奥ゆかしい感じはまったくないし、立派な馬に乗って登場した。
一斉にみんなが、石畳の床に頭をこすりつけるように、
身を低くしたので、100人程度いたけれど視界が広がってよく見えたよ。
「こらっ! お前たち図が高い」
おびえたように、床に這いつくばっている知らない男が、
僕のズボンの裾を引っ張った。
ちょっとヤバい感じ?
女神様に見惚れてる場合じゃなかった?
樫木はリオナに引っ張られて、群衆に隠れていた。
その場に立ち尽くしている人間は、僕と和木だけだ。
僕は背筋が寒くなったけど、和木の方は何の感慨もないらしく、
いつもの冷たい眼で、女神様達を見つめている。
「ほう、えらく体格のいい奴らがいるな」
三人の女神の一人が、こちらに近寄ってきた。
あ、なんかこの感じ、ヤバい。ヤバい。
いわゆる悪目立ちしてるってやつだ。
「オタクの青春は異世界転生」:2020年10月22日