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オタクの青春は異世界転生  作者: 一桃 亜季
55/144

シンギュラリティ

気ままに投稿しています。

お付き合いよろしくお願いします。


感想、評価などもお待ちしています。

        ※


 はじめてパソコンがこの世に生まれたとき、

一番似ていると例えられたのが、人間の脳の仕組みだった。


共通しているのは、脳もコンピュータも、電気信号で情報を伝えているという点だ。

回路が電子かシナプスかって違いはあるけれど、

人工知能が研究されている今、ひとつの可能性を捨てることが出来なかった。


 若くして亡くなった彼らのビックデータを集めて、

人工知能として再び命の種を植える。


 シンギュラリティは人工知能(AI)が人類の知能を超える転換点(技術的特異点)。

 その日が来たとき、人工知能の種から命が生まれ、

彼らの意識は、電気エネルギーとなってどこかで生きていくはずだ。


 それはこの世界とは限らない。

 もしかすると異世界に意識を飛ばすかもしれない。

 でも彼らのデータから生まれた意識は、もう一度命を吹き返すはずだ。


 だからコウ。

「亡くなった三人の為に、彼らが生きていける可能性を捨てないでおこう」

 これかも自分は彼らの身近にいた人に、彼らの事を色々聞いて、

データを増やして行き続ける。


 せめて、和木、森、樫木君たちだけでも、

魂がどこかで生きていけるように研究したかった。

 もしかすると弟のコウも、一つ違えば彼らと同じように戻らぬ人になっていた。


 それを考えると身震いしたし、なんとか彼らのためになりたかった。

「コウ、あなたの記憶の中の彼らが、きっと命を吹き返すから。

彼らの事、もっと話して。

それから、彼らが親しくしていた人、家族、友人皆に、

彼らの事を聞き取っていこう」


 今は不確定な条件でしかないけれど、

時間軸を超えたところで、世界すら違う場所で、

きっと彼らは生きている。

「オタクの青春は異世界転生」:2020年10月19日

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