平たい顔の美女
気ままに投稿しています。
お付き合い、よろしくお願いします。
※
わほーん!
ハチのように、僕と樫木はニンマリした。
村の手前で、やっと女子の姿を見た。
和木はちょっと変態だから、反応しないけれど、可愛い女の子が二人、槍を構えて立っていた。
褐色の髪の二人。
うーん、この容姿だと異世界なのかどうか、判断に困る。
いっそ人間に絶対ない色の、赤髪とか緑髪とか出現してくれたら、わかりやすいんだけどなぁ。
あとさ、平い顔の人々。
可愛いんだけど、外国の堀の深さがなくって、
○○○あやとか、古いとこじゃ○○あゆみ、みたいに、
平たいんだけど、可愛いんだよ。
今じゃ、橋本〇〇が超絶一番なんだけど、
顔平くても、美少女っているよなぁ。(ハート)
「村に入ることは認めません」
うんうん。
僕ははっきり自己主張する女子は大好きだ。
双子なのかな。
槍を構える少女二人は良く似ていた。
やっと異世界転生ぽくなってきたんですが。
(文明社会肯定派の僕は、全く望んでいませんが!)
しかも、身につける衣装の露出度が高かった。
日本じゃないよね、ここってやっぱり。
槍なんて持つ女子高生もいないし、こんな水着みたいに露出度高い格好、
コスプレでもない限り、お巡りさんのお世話になってしまう。
前にうる星○○の衣装のコスプレがセーフかどうかで、ニュースになってたもんな。
きっとここは日本じゃない。
僕は確信した。
あれ?
でも言語理解してるよな。
「なんでもいいから村に入れてもらえないか? 旅をしていたが、迷ったんだ」
ギルドいちのイケメンの和木が交渉して、少女たちは顔を見合わせた。
やっぱり言葉はちゃんと通じていた。
「ここがどこなのか、どんな世界なのか情報が欲しいよな」
樫木が耳打ちして、僕もうなづいた。
ここで村に拒否されて、また川沿いを下る日々は、だるい。
和木、愛想は悪いが笑っとけ。
お前以外、橋下〇〇と釣り合うビジュアルなんてないんだから。
頼むわ、ほんと。
僕達は胸の前で手を合わせた。
「オタクの青春は異世界転生」:2020年10月12日
敵を作るかな……?