走れメロス!
気ままに投稿しています。
よろしくお願いします。
※
太宰治の「走れメロス」って本を思い出した。
時間内に戻って来られなければ、
親友が身代わりになって殺されてしまう。
そんな話だったと思う。
主人公は妹の結婚式に出席したい。
そして彼のことを大切に思う親友が、身代わりを申し出た。
いい話だな。
でも今回僕はメロスのように走らない。
親友のように人質に取られているわけではない。
どっちかって言うと、和木が戻らなければ、
やばいのは樫木だった。
メロスの帰りを一緒に待っているだけの、デクの棒。
やっぱり僕ってこんなもんか、と納得する。
片道3時間は歩いてきた。
とすると往復6時間を、和木は走って帰ってくると行った。
僕はリュックを車中に忘れて来たのに、和木は武器と必要なものを全て持参してきていて、
さすがだなぁと思う。
刀を僕に預けても、ナイフもあると言っていた。
(平和な現代で、どんなけ刃物持ってたんだ!?)
信じるよ、和木くん。
きっと君の見る景色は、本当に壮絶なものに違いないけれど、
樫木くんのために薬や食料を運んでくれるって。
走れメロスが走っている様子を頭に思い浮かべられないけれど。
きっと君は、必死で走ってくれるんだ。
「オタクの青春は異世界転生」:2020年10月5日