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オタクの青春は異世界転生  作者: 一桃 亜季
32/144

走れメロス!

気ままに投稿しています。

よろしくお願いします。

        ※


 太宰治の「走れメロス」って本を思い出した。

 時間内に戻って来られなければ、

 親友が身代わりになって殺されてしまう。

 そんな話だったと思う。


 主人公は妹の結婚式に出席したい。

 そして彼のことを大切に思う親友が、身代わりを申し出た。


 いい話だな。


 でも今回僕はメロスのように走らない。

 親友のように人質に取られているわけではない。

 どっちかって言うと、和木が戻らなければ、

やばいのは樫木だった。


 メロスの帰りを一緒に待っているだけの、デクの棒。

 やっぱり僕ってこんなもんか、と納得する。


 片道3時間は歩いてきた。

 とすると往復6時間を、和木は走って帰ってくると行った。


 僕はリュックを車中に忘れて来たのに、和木は武器と必要なものを全て持参してきていて、

さすがだなぁと思う。


 刀を僕に預けても、ナイフもあると言っていた。

(平和な現代で、どんなけ刃物持ってたんだ!?)


 信じるよ、和木くん。

 きっと君の見る景色は、本当に壮絶なものに違いないけれど、

樫木くんのために薬や食料を運んでくれるって。


 走れメロスが走っている様子を頭に思い浮かべられないけれど。

 きっと君は、必死で走ってくれるんだ。

「オタクの青春は異世界転生」:2020年10月5日

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