表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オタクの青春は異世界転生  作者: 一桃 亜季
17/144

食べるもんどうするんよ!

気ままに投稿しています。

なるべく文章少なくしていますので、あとは皆様の想像力で書き足してください。

        ※


 合宿初日の練習で、思いの外僕はボロボロにならなかった。

 部活と授業を一緒くたにこなしている日常よりも、

体の鍛錬だけに集中できている方が楽だった。


 樫木君はフォワードのポジションを希望したので、

残念ながら僕のセンターポジションは奪ってもらえなかった。

 コンプレックスかもしれないから決して言えないけど、

小さいもんね、彼。


 でもスモールフォワード(SF)のポジションは黒田以外ないから、

別のポジション狙った方がいいと思う。

 センターならいつでも明け渡すんだけどねぇ。


 少しづつでも筋肉がつき始めた僕の体は、

想像していた通り、バスケには向いていたようだった。

 手足だけではなく、指も長いので、

片手で難なくバスケットボールを掴むことができるのだ。


 スパイダーマンみたいな吸着力のある指で、

先輩たちから徐々にボールを奪えるようになっていった。


 だはー。

 1日目終了。


「飯だ、飯」

 空腹に行き倒れそうになりながら、食堂に向かう。

 朝食は家で食べてきた。

 昼食はコンビニに買いに行った。


 あれ?

 夕飯ってどうなんの!?


 待って!

 食堂のおばちゃんたちって、土日祝休みだよね。

 てっきり用意されているとばかり思っていた食卓は、

もしかすると幻かもしれない。


 合宿所にも食堂はあったけれど、

自炊かもしれないって可能性に、僕は誰より早く気がついた。


 閑散とした食堂に、腹ペコになった僕たちは立ちすくんだ。

「先輩!、なんで飯ないっすか?」

「そりゃまだ作ってないからに決まっている」

「え? 誰が作るんすか? この合宿、マネージャーは泊まりじゃ許可降りなかったんですよね?」

「ああ」


 全員の頭の中が真っ白になった。

 うぇーい、終わった。

 昼も夜も、コンビニかよ。

 全員の表情が暗くなった。


 みんなそれなりに金持ちなんだよ。

 コンビニや外食なんて、全然ありの坊ちゃんたちだ。

 けれどコンビニは学校から急勾配を降りた下にしか存在せず、

疲れ切った体には、過酷なんだって。


「ウーバーイーツ頼みてぇ」

 これ、見果てぬ夢だからね。

 舐めるなよ田舎事情。

 ウーバーイーツなんて、走ってねーよ。

 せいぜいスカイラークグループか、ピザぐらいしか、宅配システムなんてねーんだよ。


「先輩、これって去年どうしたんすか?」

 和木が聞いた。

「一応部費で食材だけは届けられたんで、去年は他部と合同で自炊したんだが」

 ふう、とため息をつく。


「OK、じゃあ俺作りますわ。材料あるなら問題ないし」

 和木が言った。

「コンビニの行き帰りで30から40分かかるでしょ? それくらいあれば飯も炊けるし、まあ先輩たち風呂でも行ってきてくださいよ」

 和木が言った。


 このセリフ、ほんとに和木!?

 黒田じゃねえ、まじで??


 そう言えば黒田は、家のことは美人のアイ姉ちゃんに頼りきっていると言っていた。

 ここで能力は発揮できないらしく、

 すまないねぇ〜集団に飲み込まれている。


 たかが十人程度の夕食。

 されど十人程度の夕食だからさ。

 食材切るだけでも大変だって知っている。

 

 僕は家事の大変さを知っている。

「和木君、僕も手伝うよ」

 本意ではないけれど、僕も食堂に残ることにした。

「オタクの青春は異世界転生」:2020年9月19日


サブタイトルあたりに、いつ異世界転生するんだ、こら!?

とか入れた方がいいのかな……。


なんだか作者よりもキャラ先行の作品なので、ご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ