警察官って一人何人守るもの?
気ままに投稿しています。
お付き合いよろしくお願いします。
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神楽坂は僕たちと一緒に戦うと言った。
けれど倭の国の中で王に仕える兵は、たったの100人程度なのらしい。
少なくないですか?
この国の防衛大丈夫ですか?
僕の心の声が聞こえたのか、神楽坂は「人口3万人の国だからな」と笑った。
一人で300人守る計算なのかな。
日本の人口って一億二千万人くらいだったから、警察官の数はうーん。
「和木君、日本の警察官の数知ってる?」
「26万人程度だ」
さすが元893組長候補。
警察のこと、マークしてるんだ。
「てことは、日本だと一人で460人程度守ってるんだ」
妥当だった。
人口が少ないって、そういうことなんだなぁと思う。
日本も少子化加速してたけど、この世界の全人口いつか調べてみたいと思った。
簡単に人とか殺しちゃってそうだし、貧しいから、まだまだ人口増えそうにないな。
それとも寿命長いから、人口増えすぎると逆に困るのかも。
「何人くらい必要だ?」
多ければ多いほど安心だけど。
そう思う僕の横で、代わりに和木が答えた。
「兵は要らないんじゃないか?」
なんで?
また和木君、いつもストイックすぎるよ。
「作戦がある」
あ、チームの司令塔復活だ。
「兵を貸してもらえるなら、奴の家の周辺を囲ってもらうだけでいい」
「つまり仕留め損ねたときに逃げられないようにってことだね」
僕が確認すると和木はそれだけじゃないと笑った。
「反対もある。お前が怖くなって逃げ出した時に助けてもらえるだろ?」
うんうん。
ーーってちょっと、僕逃げ出すの前提にするのやめてくれる!?
「ええアイディアやな。乗り込むんはわいらだけでいいけど、どっちに正義があるんかジャッジしてもらえるやんか」
確かに戦いになって、また毒ガス撒き散らさないとも限らないし。
「今夜夜襲をかけよう」
夜なら住民も家の中に入っているはずだ。
僕たちはうなづいた。
「オタクの青春は異世界転生」:2020年12月2日