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オタクの青春は異世界転生  作者: 一桃 亜季
102/144

可能性

気ままに投稿しています。

最終に近づいているような感じもします。


         ※

 僕達はカルちゃんを捕獲して、高額のクエスト賞金を得た。

 これでもう、和木と僕はリーインリーズ伯爵の家で料理人をする必要はない。


「これからどうするの?」

 なんだか三人が一緒にいる理由がなくなったみたいで、僕は落胆していた。


「心配するな森、俺はお前の鉄を楽しみにしてる」

 ひとまず和木から、安心できる言葉をもらった。

「樫木くんはどうするの?」


 三人まだ一緒にいたいよ。

 チーム異世界転生、もう少し自信を持ってこの世界で生きていけるまで、支え合っていきたい。僕は祈るような気持ちで、質問する。


「ーー森くん。たぶんこの先さ、わいと君はこの世界の対局にいるようになる」

 リーインリーズ伯爵の館に戻った樫木が、和木と僕と三人だけになった時に、重たい言葉を伝えてきた。


「わいは、陰陽師や。前の世界にいた時から、目に見えないものを見て、そいつらが悪さしないように努めてきた。でも、お前は見えないもの信じないし、人の努力によって積み重ねてきた科学の道を信じて生きていく。

 ほんとに対局で、でも道は違ってもわいらは友達や」

 樫木は言った。


 積み重ねる。

 罪重ねる。


 同音異義語でもずいぶん意味が違うけど、自分の意思を貫くってことこは、たぶん多くの罪を重ねて、違う道進むしかない。


「わいは、呪術を受け入れて、陰陽師としての能力を磨くよ」

 僕はうなづいた。

「わかった。僕はそれが見えない以上、前の世界を主軸にこの世界に科学を広める」

「和木はどうすんねん?」


 樫木から問われて、和木は言った。

「まだ足りないよ」

 意思だけじゃない、タイミングも大切だと僕達の間に入いる。


「たぶん、今じゃ俺たちの力、全部活かせないよ。今飛び出したら、インターハイに向かうあのバスの事故みたいに、クラッシュする気がする」

 和木は未来を見透かしたみたいに、はっきりと思いを口にした。


「お前達が、先に対局になるっていうのはわかるよ。ーーでも、もう少し先でいいし、その先の未来には、また違う可能性生まれてないかな?」


「オタクの青春は異世界転生」:2020年11月13日

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