文学少女は武闘少女!?
なろうラジオで読まれた作品のディレクターズカット版です。
受験の度に、過度の緊張に襲われ神経調節性失神となり、偏差値の高い高校へと行けなくなった俺。
結局最後に行き着いたのは、偏差値最下位にして、全国の名だたる不良が集まる不良の総本山『超極羅狗学園』だった。
とりあえず無難な学園生活を送るため、不良に絡まれないよう学園内では空気となって過ごそうとしていた俺だったが、そんな地獄のような学園で、俺は俺と同じくらい場違いにもほどがある少女を見つけた。
三つ編みの長い黒髪に眼鏡、華奢な体格、柔らかな微笑み、そして……手にしているのは小説。
間違いなく文学少女に分類されるであろう少女を。
なぜ彼女がこんな地獄のような学園に?
そう思い、数少ない(場違い)友達になれないかという下心込みで、彼女に話しかけてみようとしたのも束の間。
王道というか何というか、彼女に不良が絡んできた。
さすがに男として見ていられなかったが、正義感に駆られ近づこうとした瞬間、またしても俺は緊張感に襲われ失神しかけ……次の瞬間、信じられない光景を目にした。
なんと彼女が……不良達を見た事のない体術で一瞬で制圧してしまった光景を。
そしてよくよく見てみると、手にしている本は『葉隠』!? ま、まさか彼女は古武術を使えるのか!?
「拙者、体術の修行のためにこの学園に入園したのでゴザル」
「って、まさかのサムライキャラだと!?」
これは、俺が彼女と共に学園の頂点に上り詰めるまでを描いた――バイオレンスラブコメディである!?
連載するかどうかは未定です。
あと黒銘菓さんの作品にパラレルなヒロインが登場しています。