奇談散歩【52】 志津倉山(しづくらやま)のカシャ猫
1000年生きた化け猫「カシャ猫」が棲む山
志津倉山 福島県:標高1234m
志津倉山の登山道はブナやミズナラの原生林に囲まれ、道中、カシャ猫が棲むと言われる猫啼岩や、雨乞いを行なった雨乞岩などが見られる。
【アクセス】
公共交通機関利用:
JR只見線 会津柳津駅からタクシー利用(約1時間)
柳津タクシー(0241-42-2120)柳津観光タクシー有限会社(0120-210187)
※会津宮下駅にはタクシー無し
車;磐越自動車道 会津坂下ICより約1時間 駐車場:登山口8台
登山口、行程中のトイレ・ルート上避難小屋、無し
福島県大沼郡三島町、昭和村と河沼郡柳津町の境に位置する、この山は雨乞山の言い伝え・「カシャ猫」伝説をはじめ、多くの伝説が残されている。
昔は日照りが続くと、村人が集って注連縄を張り、この山の雨乞岩まで出かけ、「アンメータンメー、タンサクヤーイ、水たんもれ龍宮やい」と祈願したという、祈りの後には、必ず雨が降ったと伝えられている。
また、志津倉山には天狗がいるという。
山の頂上に赤沼、青沼の二つの沼があって、その辺りに住んで居たと伝わり、村人は天狗のことを ※「狗ヒンさま」と呼んだ。
その故もあってか、山では稀に「空木がえし」と呼ばれる大木の倒れる音や、大石の転がるような地響きがするという。後に山に入っても、倒木も、落石も、影も形も無い。この音がした日には、山仕事があっても、村人は決して山には入らなかったという。
【 志津倉山のカシャ猫伝説・あらすじ 】
志津倉山にはカシャ猫という1000年生きた怪猫が棲んでいた。
カシャ猫は霊力を持ち、長雨や日照りを起こし、山を訪れた人々を襲う、葬儀に死体を攫う、など悪行三昧で村人を苦しめていた。
これを知った弘法大師が志津倉山のコシアブラの木でカシャ猫を退治。
「それほどの霊力が有れば人の役に立つこともできよう」と猫を諭し、
爾来、カシャ猫は人々を禍や病から救う志津倉山の主になったという、
※ 狗賓は、日本各地に伝わる妖怪。
一般的な天狗の呼称として日本各地でグヒンが用いられている。江戸期の古典籍にも使用が確認できるが、グヒンという言葉の語源や語義については詳しくわかっていない。
この伝説に由来して、地元では子どもが生まれると、魔除けを兼ねた玩具として、コシアブラの木で猫こけしを作る風習があったそうです。現在は、町民手作りの「かしゃ猫ミニこけし(体長約5cm)ストラップ」が、三島町観光交流舘からんころんで販売されています。




