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『桃園の柱の穴より児の手を指し出して人を招くものがたり』

 世尊寺 ( 藤原行成 邸 ) が、まだ寺院ではなく、西宮左大臣 源高明が住んでいた頃のこと。

 寝殿母屋、柱の木節穴から、幼子の手が差し出され「おいで おいで」と手招きするようになった。人々は恐れながらも、いたいけない幼子が成仏できずに込められているのかと不憫に思い、仏の絵姿や経巻を柱に結びつけたが、この怪異はおさまらなかった。

 そこで、ある人が一本の矢を木節穴に打ち込んでみたところ、怪異はぴたりとおさまった。


 征矢は古来より魔よけに効力があるとされ、弓弦打ち(鳴弦)も頻繁に行われていて、一本の矢が仏画や経巻より効果があった  ―― という物語なのですが、

『今昔物語』の この話と似た怪異譚?を御紹介、



 夏休みに田舎で過ごした時の事。

 当時は小学生で

 近所の川や山でいとこと遊んで

 おいしい夕食を食べ

 用意された布団で寝た。


 深夜、目が覚めると

 真っ暗な中

 ほの白く光っているものがある

 目を凝らしてみると

 壁から子供の手が生えている。

 びっくりしたが、嫌な感じは無く

 そのまま布団にもどって寝た。


 朝には消えており

 何だったんだろうと思っていたら

 次の日も

 部屋の壁に手が生えている。

 祖父と祖母に話すと

 長い間 この家に住んでいるが

 壁から生えている手は見たことがないという。

 夢かなと思っていたが

 子供の手は毎日生えている。


  ―― ある日

 祖母が村の寄り合いの帰りに貰ったという菓子をくれた。

 もう遅いから明日食べんさい、

 という祖母の言いつけを守って

 ちり紙に包まれた「おやつ」を枕元に置いて寝た。

 

 その日も壁には小さな手が生えていた。

 ふと、悪戯心が湧いて

 壁の手ひらの上に

 おやつのミルキーをのせた。

 手は “きゅ” とミルキーをつかむと、

 ふっと消えた。

 

 次の日から、壁に手が生えることは無かった。



 私は、いやしんぼなので矢とか経巻よりミルキーが良いなぁ …

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