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奇談散歩【32】 旧穴守稲荷神社大鳥居


 旧穴守稲荷神社大鳥居

 大田区多摩川の河口、弁天橋近く

 最寄り駅:京急あるいは、東京モノレール「天空橋駅」から徒歩5分ほど


『この大鳥居、現在は羽田五丁目に移転した穴守稲荷神社の名残りなのだが、取り壊そうとすると良くないことが起こる。戦後まもなく米軍が飛行場滑走路拡張のため土地を買収、周辺の立ち退きも終了し、工事開始。

 いよいよ大鳥居を取り壊そうという その時、鳥居から作業員が転落。米兵が機械に巻き込まれて死亡するなど事故が相次ぎ、お稲荷様の祟りとの噂も広まったため、工事は中止となった』


  現在、東京都大田区、多摩川河口の弁天橋近くに移設されている「旧穴守稲荷神社大鳥居」。もとは、羽田空港に鎮座した穴守稲荷神社の一の大鳥居だったもので、平成11年、現在地に移設され、国土交通省が管理する鳥居となっています。


 大鳥居側の案内板・大田区の情報に因ると、大鳥居は、昭和4年(1929)京浜電鉄から奉納され建立されました。

 第二次大戦以前、大鳥居が建立されていた場所には「羽田鈴木町」「羽田穴守町」「羽田江戸見町」があり、明治に鉱泉が湧き出たことで周辺一帯は都心のレジャースポットとして栄えました。

 その後、第二次世界大戦が勃発、日本は敗戦。

 戦後、進駐軍(GHQ)は羽田飛行場を軍事基地として拡張することを決定。

 昭和20年9月21日、「羽田鈴木町」「羽田穴守町」「羽田江戸見町」住民に対し、「24時間以内の立ち退き命令」を発令しました。これにより「穴守稲荷神社」は移転、氏子地域の1200世帯も強制退去を余儀なくされました。


 京浜電気鉄道穴守線(穴守稲荷神社の参拝者の輸送を目的に明治35年開業)の穴守駅前にあった一の大鳥居も他の4万6000基の鳥居とともに撤去されることになりましたが、土台の基盤が堅牢で撤去することができず、その後も長らく羽田空港の駐車場に残されていました。 現在は多摩川河口の弁天橋近くに移設され、国土交通省が管理する鳥居となっています。


 「羽田鈴木町」「羽田穴守町」「羽田江戸見町」の住民たちが取る物も取り敢えず移動した後、三つの町は進駐軍のブルドーザーで跡形もなく取り壊され、羽田穴守町にあった大鳥居だけが残されました。

 移転後も穴守稲荷神社は、地元で「あなもりさん」と呼ばれて今も親しまれており、多くの参拝客で賑わっています。






 戦後のあれこれを知ると、

 大鳥居が最後まで、この地に建ち続けたことに「お稲荷さま」の意地や心意気のようなものを感じて怖いというより、すごいなぁ … と、

 大戦中、兵士と一緒に戦った「狸・狐」の伝承もありますし、日本の神様や妖怪は情が深いんだろうなぁ、

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