奇談散歩【29】 猫塚公園
猫塚公園 福岡県若宮市山口
: 若宮ICから車で約10分ほど、県道30号線と92号線が交差する角。無料駐車場あり
: 猫塚は公園の中にあり、公園側のバス停 ( JR九州バス・猫塚公園前 ) も猫を象っており、園内にも招き猫像が設置され、地元の観光スポットとして親しまれている。
【 猫塚 】
… むかし、むかし、
この地に西福寺という寺があり、寺では猫を飼っていて、和尚はその猫をたいそう可愛がっておりました。
その後、いつの間にか寺に大鼠が棲みつき、大事な経典を食い荒らし寺を荒らすばかりか、和尚にも乱暴を働き、近隣の田畑も荒らして暴れるようになりました。
弱った和尚は、長年飼っていた猫に「どうしたものか、お前なんとかならないか」と、相談しました。
その後、猫の姿が寺から消え、和尚は心配しておりましたが、数日すると寺に戻ってきました。
そして和尚が気付くと、本堂に多くの猫が集まっていました。
その夜、本堂では大鼠と猫たちの戦いが始まり、恐ろしげな物音が一晩中続きました。
夜が明け東の空が白み始めるころ、和尚が本堂の扉を開けると、そこには巨大な鼠が血まみれになって死んでおり、寺で飼っていた猫を始め多数の猫も事切れておりました。和尚は寺で飼っていた猫ともども猫たちを手厚く葬り、塚を建立して供養しました。
猫塚に眠るネコたちは400年間「追い出しネコの伝説」として地元で語り継がれ、今では、必勝祈願の招き猫、悪いものを追い出し、良いものを招き寄せる「追い出し猫」として町おこしのキャラクターになり、今も親しまれています。
俗に「犬は三日の恩を三年忘れず、猫は三年の恩を三日で忘る」とか、
いうんですけども、忠猫の伝承も各地に伝わっており ( 主人の恨みを晴らす怪猫譚とかが多いんですが … ) このことわざは猫にとっては風評被害じゃないかなぁと、筆者は思っています。




