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奇談散歩【25】 法蔵寺 累ヶ淵 


 法蔵寺 累ヶ淵 

 最寄り駅: 関東鉄道常総線中妻駅 あるいは飯沼バス停下車


 法蔵寺は常総市羽生町にある浄土宗の寺院、御本尊は阿弥陀仏(阿弥陀如来)。

 戦国時代には周辺一帯に羽生一族の城郭があり、一族無き後、堂宇を建てて供養をし、その後、文禄元年 ( 1592年 ) 弘経寺九世天機上人の弟子・西譽哲山上人により開基と伝わっています。法蔵寺には「累」一族の墓があり、『累ヶ淵』の伝説で知られています。


≪ 累ヶ淵は、茨城県常総市羽生町の法蔵寺裏手辺りの鬼怒川沿岸の地名。江戸時代、この地を舞台とした累 ( るい、かさね ) という女性の怨霊とその除霊をめぐる物語は広く流布した。この物語を題材にとり、四代目鶴屋南北作の『色彩間苅豆』(いろもようちょっとかりまめ)をはじめとした累物かさねものと呼ばれる一群の歌舞伎作品がうまれたほか、三遊亭円朝は怪談噺『真景累ヶ淵』を作り上げた。ー Wikipedia『累ヶ淵』≫


 『東海道四谷怪談』『番町皿屋敷』と並んで、日本三大怪談 ※1 と言われる『累ヶ淵』は、六十余年に亘る因縁譚で、親が子を、夫が妻を殺害するという事件の後に、その怨霊が、幾代にもわたって祟り続け、祐天上人がその法力を以って怨霊を解脱(げだつ)供養したと伝わっています。

 この話が怪談として広く知られるようになったのは、150年後の『色彩間苅豆』が上演された文政4(1821)年以降といわれ、 また、祐天上人が解脱供養に用いたという数珠(じゅず)累曼陀羅(まんだら)、木像など、所縁の品が現在も法蔵寺に保存されています。


 あらすじ ー

 時代は寛文年間(1661~1673)

 下総国岡田郡羽生村(現在の茨城県常総市羽生町)の百姓・与右衛門よえもんは妻を亡くし、隣村の杉を後妻に迎えた。杉には助※2という連れ子がいたが、助は生まれつき醜く、足が不自由だった為、義父の与右衛門は、助を嫌い邪険に扱っていた。

 ある日、与右衛門が助をあまりにも疎むため、離縁を恐れた杉は助を淵へ沈めて殺してしまう※3、翌年(よくとし)、杉はるいという女の子を授かったが、累は助に生きうつしの醜い娘だった。人々は、これは助が重ねて生まれてきたのだと言って、累を「かさね」と呼んだという。

 その後、両親が亡くなり、残された累は、その容姿から独り身を通してきたが、

 ある日、羽生村の念仏堂で病に罹っていた廻国聖の谷五郎やごろうを、累が看病して快癒したことが縁となり、谷五郎は入り婿して累と祝言をあげ、二代目与右衛門となった。

 しかし、田畑を手に入れた夫・谷五郎は容姿が醜い累を疎んじはじめ、ついに畑仕事の帰り道、累を淵へと突き落とし殺害してしまう。その淵は、杉が我が子助を沈めた淵であった。

 累を殺して程無く、夫は後妻を迎えたが、この後妻は直ぐに亡くなり、その後何人も後妻を娶るものの、どの妻も原因不明の病で早死にし、6人目の妻きよが娘・菊を生むが、きよも産後の肥立ちが悪く亡くなってしまう。

 菊が13歳になった年、累の怨霊が菊に取り憑き、夫の非道を罵り、供養を求めて菊を苦しめた。飯沼にある弘経寺ぐぎょうじ遊獄庵に所化僧として滞在していた祐天上人は、17日間に渡り百万遍の念仏を唱え、この解脱供養により累は成仏するものの、再び菊は何者かに取りつかれる。上人が怨霊を問いただしたところ、助という子供の霊であった。村の古老から事の次第を聞き、累と助の悲しい因果が明らかになり、祐天上人は助にも十念を授け戒名を与えて解脱させた。



※1 『東海道四谷怪談』『番町皿屋敷』『牡丹灯篭』で三大怪談など諸説あります。

 … んで、日本三大怪猫伝も『鍋島化け猫騒動』、『有馬化け猫騒動』、『阿波化け猫騒動』と、するものと『岡崎化け猫騒動』を入れて鍋島、有馬、岡崎で三大怪猫伝とするものがあります。 … とはいえ、岡崎の騒動は創作ですし、私と致しましては、見事本懐を遂げた後、神様として祀られている『阿波化け猫騒動』の玉さんを推してまいりたい所存でございます。

 ー 閑話休題(はなしがそれました)


※2・3 お話によって「助」が女児であったり、「助」を殺害するのが義父の与右衛門だったり、プロット・ストーリーのズレがあります。




東京目黒の祐天寺にも歌舞伎の記念碑として建立された「かさね塚」があります。

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