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四谷怪談

 『四谷怪談』というと、歌舞伎上演時や映画化しようとすると祟りがあるとか、みだりに扱うと良くないことが … と、噂が絶えず、映画やテレビ・舞台などで『四谷怪談』を扱う時には、役者さん・スタッフ関係者が『於岩稲荷田宮神社』にお参りに行くという習慣がありますが、民谷伊右衛門役の役者さんはお参りすると逆に祟りが有るのだとか、

…… で、

 1993年3月、東京両国に「江戸東京博物館」がオープンした時のことですが、

 歌舞伎の舞台からくりをみせる展示に、東海道四谷怪談「蛇山庵室の場」がありまして、これは歌舞伎の有名な仕掛け “ 提灯抜け ” “ 仏壇返し ” “ 壁抜け ” “ 田楽返し ” などを表と裏から見られるようになっており、コンピューター制御の精巧な仕掛けのミニチュアでした。

 で、オープン直前の試運転時に、この仕掛けがウンともスンとも動かなくなった。

 調査しても異常が無いのに何故か動かない。

 困り果てていると、スタッフの一人が、

「お岩さんの神社にお参りに行って無いのが原因じゃないのかな?」と ……

 皆、忙しくて失念していたけれども、あの『四谷怪談』を扱っているのに、お参りしないのは良くないんじゃないか …

 と、


 その後、スタッフがお参りに伺って、仕掛けはあっさり、何事もなかったように作動した。

 ーとか、


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