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奇談散歩【7】 蟹満寺

 蟹満寺 京都府木津川市 


 昔々、山城国に心の優しい親子が暮らしておりました。

ある日、娘は蟹を捕まえて食べようとしている村人に行き会い、蟹を買い取って逃がしてやりました。後日、娘の父親も田んぼで蛇に食べられようとしている蛙を、「娘を嫁がせるから」と、蛇に約束して救います。

 その夜、蛇は麗しい男に化身して、その家を訪れました。娘は嫁入りの支度を理由に閉じこもりましたが、蛇もあきらめず通い続けます。雨戸を閉ざし蛇を迎え入れない娘に腹を立てた男は、ついに大蛇の本性を現し暴れだします。

 怖くなった親子が観音経を唱えると、大蛇の暴れる音が消えて静かになりました。夜が明けて家の外に親子が出てみると、そこにはばらばらに挟み切られた大蛇の亡骸と大蛇と戦った蟹の亡骸が落ちていました。

 親子は娘を助けてくれた蟹と死んだ蛇の供養のため観音堂を祀り、その由来からお堂は「蟹満寺」と名付けられたと伝わっています。




 飛鳥時代後期の創建と推定される京都府木津川市山城町の「蟹満寺」というお寺は「今昔物語集」に記される「蟹の恩返し」という伝承が創建縁起として伝わり、毎年4月18日行なわれる「蟹供養放生会かにくようほうじょうえ」には、全国各地から蟹に関わる業者が参列して、盛大に蟹を供養する法要が営まれます。

 寺紋の蟹がとても可愛い。


 蛙もがんばれ、

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