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ねこ
猫を飼っていた友人から聞いた話
ある夜、
布団のなかでうとうとしていると、ネコが入ってきた。
咽喉を鳴らしながら胸元にすり寄ってくる。
撫でてやると、
短く「にゃ」と鳴いた。
次の日、目が覚めると下宿で、
猫を飼っているのは実家なので、
夢でも見たのかなと考えていると、
母から電話があった。
「昨日、○○が死んでね、」
庭に埋めて弔ったという。
次の休みに帰省して、庭で手を合わせた。
老衰で日に日に弱っていた○○は、
最後にゴロゴロと咽喉を鳴らし、
小さく鳴いて、
穏やかに逝った、と母から聞いた。




