異世界でする魔力測定
アルファポリスで主に投稿しています。こちらの更新は遅れます。
翌日、走り込みのせいで全身筋肉痛に苛まれながらも体を起こす。隣にレヴィアが寝ているのを忘れ、手を横に置くと嬌声と共になにやら柔らかい感触が手に感じる。恐る恐る見るとその豊満な胸に手を置いてしまっていた。慌てて手を退けるが、幸いレヴィアは目が覚めなかったため命だけは助かった。
前日の走り込みの際に気がついたが、意識を集中すると動体視力だけではなく、身体能力全般が強化できることが判明した。レヴィアには教えず、走り込みの際に少し楽をしてしまった。
寝巻きから普段着へと着替え終わると、そこでようやくレヴィアは目を覚ました。
「おや、雄君は起きるのが早いね。私も着替えるから少し待っていてくれないか」
そういうと、自分がレヴィアの方を向いているにも関わらず寝巻きを脱ぎ出したため慌てて後ろを向く。
「れ、レヴィアさん!脱ぐ時は言ってよ!」
「あぁすまない。君も男の子だったね。今度から気をつけるよ」
そう言いクスクスと笑っているのが目に浮かぶ。恥ずかしいから本当に勘弁して欲しい。
「さぁ、準備が出来た。朝食を食べに行こうか」
チラリと後ろを見るとしっかりと装備を整えていたためレヴィアの方をむく。
今泊まっている宿屋は二階建てになっており、一階に寝室がいくつかと、食堂が設けられており、二階は全て寝室となっている。
カウンターへ食事を取りたいことを伝えると食堂の席へと案内される。しばらくすると食事が運ばれてくる。
「では、頂こうか。君の好みに合っているかは分からないが私はここの食事が好きでね」
食事は半枚のトーストが二切れに、目玉焼きにキャベツの千切りが添えられ味噌汁が付いているといったオーソドックスな朝食だった。