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始末

作者: 安岡 真澄

「ま、待ってくれ。俺たちが一体何をしたというんだ! 俺たちは、ただ、主のために」


「その主にとって、お前らはもう用済みなのさ。ここに来たのが、その証拠だろう」


「お、俺のおかげで、主のプレゼンは成功し、出世に繋がったんだぞ!」


「いつまで過去の栄光に縋っている? 主には、新しい仕事が山積しているんだ」


「あ、あたしはあいつに選ばれて、やってきたのよ!」


「ああ、お前のおかげで、主は十分に欲望を果たした。だが、どんな美人も三日で飽きるというものさ。そして、代わりはいくらでもいる」


「ぼ、僕がいなくなると、いざという時に困るぞ!」


「そうだな。だが、お前を置いておくだけの余裕がないのさ。悪いな、所詮はバックアップだ」




 そして、無慈悲なカーソルが「完全に消去」をクリックし、パソコンのごみ箱から、パワーポイントの資料、エロ画像、バックアップ用の音楽データを消去した。

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