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ARCADIA ver.openβ≪Playing by Elz≫  作者: Wiz Craft
〆 第七章 『夢・絆』
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【エピソード】新しき日々 written by Yumiru

 あれから数日間が過ぎました。

 楽しかったイベントも終わり気付けば私たちは元の生活へと戻っていました。

 ただWhite Gardenではいくつかの変化がありました。コミュニティ対抗試合の様子を見ていたシンさんからある提案があったんです。

 それはドナテロさんにWhite Gardenのリーダーにならないかというお話でした。何でもシンさん達はLv帯も離れなかなかスティアルーフに戻る事も難しくなってきた今、新規にコミュニティの創設を予定しているそうです。そんなシンさんのお話にドナテロさんは照れくさそうに微笑んでそのお話を断ったとの事です。現在次期White Gardenへの候補としてはスニーピィさんが挙がっていますが、ドナテロさんもスニーピィさんもこれからはシンさんのグループ活動で忙しくなるみたい。場合によってはリーベルトさんやフランクさんがこのWhite Gardenを背負う立場になる可能性もあるとの事で、お二人とも真剣な表情でその事について話し合っていました。ケヴィンさんは相変わらずです。ミサはまだまだ距離を保つ様子で、近づきたくて必死なケヴィンさんはちょっと哀れに見えます。弟達はシュラク君が上手くリーダーシップを取っているみたいですが、最近TIFFANYのキャロルちゃんを仲間に入れて何やらギャラクシアンキッズと名乗りを上げて固定パーティを組んでいるみたいです。すごいネーミングですよね。

 これから距離が離れて会いづらくなってしまう方はいますけど、あのコミュニティ試合から私たちの結束はより強まった気がします。

 ただ残念なのは。ここにはもうあの人が居ない事。狩りからコミュニティルームへ戻った時は今でもあの人の笑顔を期待してしまいます。いつでも、狩り帰りをこの部屋で迎えてくれたあの人の笑顔を思うと、とても切なくなります。

 分っているんです。あの人がもうここには帰って来ない事は。頭ではそう理解しているのに、気持ちが否定するんです。ですが、それももう振り切らないといけません。

 あの人は今自分の夢に走り出しているんだから。私も自分の夢を見つけなきゃ。

 今でもあの人を名前を聞くだけで、涙が溢れそうになるけど。この世界であの人と育んだ大切な思い出を胸に、私も一生懸命頑張りたいと思います。

 あの人は、どこかで今も私たちを見てくれている。そんな気がするから。


 【P・S】実は先日……フランクさんに告白されました。いつも真っ直ぐに私の事を見てくれていた彼の気持ちに今は少しずつ応えていきたいと思っています。今はまだ気持ちの整理はつかないけど、私もいつかエルツさんが後悔する程、幸せになってやります。だから今は素敵な思い出をくれた彼に心からお礼が言いたいんです。本当にありがとうございました! By Yumiru


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