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ARCADIA ver.openβ≪Playing by Elz≫  作者: Wiz Craft
〆 第六章 『残されしモノ』
194/242

 S16 アシッドシリーズ

 天刻9のAM10:00、この日エルツはスティアルーフの金属武器防具店Formulaフォーミュラへと足を運んでいた。

 昨日はクラインとキャタピラー狩りに一日中励んでいた。一昨日の狩りである程度立ち回りが固まっていたせいか、狩りは問題も無く順調に進み、そしてとうとう念願のレベル二桁台であるLv10へと昇格したのだった。昨日一日で稼いだ経験値は「100」を裕に上回るという驚異的な数値を弾き出し、Lv11が目前に控えるほどまでの成果を上げていた。


「いよいよバロック装備から卒業か」


 そう、ここへ来た目的は武器防具の新調だ。Lv10からはアシッド系の武器防具を装備する事が出来る。アシッドとはこの世界では酸化鉄を示す言葉であり、特殊な技術で酸化させられた鉄は、鉄本来の強度を保ちながらその軽量化を実現させている。

 エルツは目の前のケースに並べられたその酸化鉄独特の赤鎧を見つめながら、瞳を輝かせていた。


「これがアシッドアーマーか。あっちのは剣か」


 視線の先に並べられたアシッド製品の数々。

 エルツはPBでその製品の値段を一つ一つ確かめて行く。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 武器防具販売店Formulaフォーミュラ

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 ○武器販売品目


 ▼アシッドナイフ 788 ELK

 ▼アシッドボウ 998 ELK

 ▼アシッドソード 878 ELK

 ▼アシッドランス 1110 ELK

 ▼アシッドアクス 1261 ELK


 ○防具販売品目


 ▼アシッドヘルム 732 ELK

 ▼アシッドアーマー 988 ELK

 ▼アシッドクウィス 843 ELK

 ▼アシッドレギンス 725 ELK

 ▼アシッドシールド 751 ELK


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 【詳細】


 ○武器リスト


 ▼アシッドナイフ Lv10〜,物理攻撃力+10

 ▼アシッドボウ Lv10〜,物理攻撃力+12

 ▼アシッドソード Lv10〜,物理攻撃力+13

 ▼アシッドランス Lv10〜,物理攻撃力+15

 ▼アシッドアクス Lv10〜,物理攻撃力+17


 ○防具リスト


 ▼アシッドヘルム Lv10〜,物理防御力+4

 ▼アシッドアーマー Lv10〜,物理防御力+7

 ▼アシッドクウィス Lv10〜,物理防御力+6

 ▼アシッドレギンス Lv10〜,物理防御力+4

 ▼アシッドシールド Lv10〜,物理防御力+6


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 流石にLv10台からは武器防具の値段も大分高価になってくる。

 現状、エルツがここで欲しい武器防具はまずアシッド防具一式である。それから武器としては、先日掲示板の情報にも書かれていたがソルジャーとしてより高みを目指すならば、斬撃・貫通・打撃の特性にそれぞれ対応出来るように片手剣・槍・片手斧の三種の武器を購入しておくべきだろう。

 そう考えるとここで購入する品目は「アシッドソード」「アシッドランス」「アシッドアクス」「アシッドヘルム」「アシッドアーマー」「アシッドクウィス」「アシッドレギンス」「アシッドシールド」の計八種。その総計金額は7288ELK。

 通常の冒険者の感覚から行けばこれは相当な金額になる。ユミルやケヴィンの話を聞くと、大体エルツのLv帯であればここまでに蓄えてきた金額は多く見積もっても1万ELK程である。ここでこの出費は痛いところだろう。

 だがエルツには日頃から製縫で蓄えていた資金が現在50万ELK近くある。ここで三種武具を買う事はエルツにとっては問題無い必要経費であった。

 アシッド製品一式を購入したエルツは早速装備を変更する。


「思ったよりずっと軽いな。これならむしろバロックの時よりも軽いくらいだ」


 Formulaの店内でそのアシッドの感触を確かめながらエルツは腰元の剣に手を伸ばしてふとその動きを止める。

 まさか、店内で剣を振り回す訳にもいかない。そう考えたからだ。

 東門橋を越え、東門をくぐった街の外壁へと移動をし早速装備の重量感と動き易さを確かめるエルツ。

 ここは魔法特訓でもよく使用したエルツには馴染み深い練習場だ。

 剣を一振り二振りし、習得している一通りの型を確かめると槍や片手斧へと装備を切り替えその感触を掴もうとする。


「剣については問題ないけど槍と片手斧についてはあまり今まで使う機会が少なかったからな。少しずつ練習して実戦に取り入れていくようにしなきゃな」


 レベル二桁台の今後の戦闘に関しては、今まで以上に高度な戦闘技術が要求されてくるだろう。そのためにも一つ一つの課題を丁寧にこなしていく事が重要だ。


――まずは現在習得している槍と片手斧のWAの型を総さらいするか――


 万里の道も一歩から。そう心に告げてエルツは練習を始めるのだった。

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