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ARCADIA ver.openβ≪Playing by Elz≫  作者: Wiz Craft
〆 第四章 『アンディファインド』
126/242

 S18 高額落札

 オークションへ出品してから三日後エルツは、出品したアイテムの状況を確認するためにオークションハウスへと向った。入り口の壁に掛けられた真白なパネルを見流して中へ入ると、早速PBを開きオークションアイコンをクリックする。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 §AUCTION MENU§


 【INFORMATION】

  ご出品された五品のアイテムが落札されました →確認


 ▼出品

 【出品状況】


 ▼入札

 【入札状況】


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 オークションメニューに表示されたインフォメーションから確認ボタンをクリックするエルツ。


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 §出品状況§


  No.1 ウーピィの綿服+1

  最低希望落札額 4000 ELK

  出品期限:01/双華/雷/19

  出品状況:落札 13000ELK >>>>>【落札確認】


  No.2 ウーピィの綿服+1

  最低希望落札額 4000 ELK

  出品期限:01/双華/雷/19

  出品状況:落札 13500ELK >>>>>【落札確認】


  No.3 ウーピィの綿服+1

  最低希望落札額 4000 ELK

  出品期限:01/双華/雷/19

  出品状況:落札 13600ELK >>>>>【落札確認】


  No.4 ウーピィの綿服+1

  最低希望落札額 4000 ELK

  出品期限:01/双華/雷/19

  出品状況:落札 15000ELK >>>>>【落札確認】


  No.5 ウーピィの綿服+1

  最低希望落札額 4000 ELK

  出品期限:01/双華/雷/19

  出品状況:落札 14200ELK >>>>>【落札確認】


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 一瞬目を疑いPB上の表示を何度も確認するエルツ。

 インフォメーションに記述されていた通り、出品した五品は確かに落札されているようだった。だが、問題はその落札額だ。


「……桁が一個多い」


 最低希望落札額である4000ELKに対して、実際の落札額はどれも10000ELKを裕に超えていた。エルツの見間違いで無ければ今回の出品で、69300ELKもの大金を得る事になる。


「ほ、本当にいいのかな」


 エルツはオークションハウスの片隅でキョロキョロと周りを見渡しながら、そっとその金額を再確認する。

 エルツの推測では、まだ生産があまりされていないウーピィの綿服+1のような生産品については、購入する側も落札には慎重になるだろうと、落札金額は最低希望落札額とそう大差ないか、もしくは下手をすれば落札者が現れない可能性もあるのではと、そう危惧していた。だが、これは嬉しい誤算だった。

 落札された一品の落札金額をクリックすると、そこには落札ログが表示された。


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 §落札ログ§


  No.1 ウーピィの綿服+1

  最低希望落札額 4000 ELK

  出品期限:01/双華/雷/19

  出品状況:落札 13000ELK


  ▽4000 ELK(01/双華/雷/17 14:45)

  ▽5000 ELK(01/双華/雷/17 15:23)

  ▽6000 ELK(01/双華/雷/17 15:47)

  ▽7500 ELK(01/双華/雷/17 17:49)

  ▽8000 ELK(01/双華/雷/17 18:23)

  ▽8100 ELK(01/双華/雷/17 18:27)

  ▽8500 ELK(01/双華/雷/17 19:30)

  ▽9000 ELK(01/双華/雷/17 20:15)

  ▽10000 ELK(01/双華/雷/17 23:45)

  ▽11000 ELK(01/双華/雷/18 10:45)

  ▽12000 ELK(01/双華/雷/18 18:45)

  ▽13000 ELK(01/双華/雷/19 16:23)


■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 ログを確認してみると、どの出品も大体出品一日目で10000ELKを突破しているようだった。


「これは、今が稼ぎ時かな」


 現在の総プレーヤー数が五千人である事を考えると、需要はそう長く続かないはずだ。現に綿帽子のHQなどは既に価格が崩れ始めているし、暫くして後続の製縫生産者達が綿服HQに参入してきたら、今のような一点集中の出品は効果が薄れてしまう。

 手持ちにはまだ五枚のウーピィの綿服のHQがある。綿糸のHQもこの三日間で新たに生産したし、今作れるだけHQを売却した方がいいだろう、そう判断したエルツは手持ちの五枚を再びオークションへと出品し、なるべく早いサイクルで資金を回収するために出品期間を一日と定めた。少なくとも今の需要の状況から考えれば、これで一品につき10000ELK前後は回収できるだろうという、そんな目論見だった。

 それから製縫ギルドへと赴いたエルツは、今日得た資金で千二百枚(60000ELK)のコカトリスの羽毛を購入すると、一度B&Bでアイテムを整理してから久し振りにコミュニティルームへと向うのだった。

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