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暴論の終焉(完結)

【核心的な疑問:魅力的なロリキャラとは何か】


 疑問に答える前に、まずは今までのポイントをおさらいしよう。


☆Point① 人間は生まれた瞬間すべからくマザコン

☆Point② 子持ちはロリコン予備軍もしくはロリコン

☆Point③ しずかちゃんはナシ。To LOVEるはロリ覚醒源の可能性大

☆Point④ 幼い日の背徳(リビドー)が強烈に焼きついたが故にロリコンとして覚醒するケースがある


 総合すると、生まれた瞬間はマザコンであった男がロリコンとして覚醒するためには、「子供を持つ」か「若いうちにTo LOVEるを読む」か「幼女のラッキースケベを目に焼き付ける」必要がある。ということである。


 言い換えれば、ロリ幼女をこよなく愛する者は上記のいずれかに該当する経験を保有している可能性が高い。


 こうした人々を読者として想定することで、ヒットするロリキャラの要素が見えてくる。



■要素1:自分の価値観を理解している、あるいは自分に従属的であること


 これは、「子持ちロリコン」をターゲットとした対策だ。

 自分の子供とは、半分は自分の遺伝子を受け継ぐ分身のような存在である。

 そんな存在が自分に対して反逆的であったら、世のお父さん達はどう思うであろうか?

 現実世界で娘の反抗期に立ち会っている人なら、まずストレスに感じるだろうし、まだ反抗期が訪れていない娘を持つ父も、いずれ訪れる苦難を連想し、悩み、静かにブラウザを閉じることだろう。


 だから、魅力的なロリキャラは主人公に付き従う必要がある。

 近年、幼女奴隷がウケているのも、この要素をしっかりと押さえられているからだろう。



■要素2:性的な描写は魂を込めて行うこと


 これは、「しずかちゃんはナシでTo LOVEるはアリ」という事実をヒントに得られた着想だ。

 この2作品を隔てているのは、やはり性的な描写力である。

 かたや平面的で乳首を見せない小学生。

 かたや乳首はおろか、もっと大切な部分まで描き切ろうとする作者の魂が込められた小学生。

 

 このマリアナ海溝よりも深い隔絶が、両者の決定的な差となり、To LOVEるが世の青少年を惹きつけてやまない理由となっている。


 何も小説で生々しい表現をしろ、というわけではない。

 どうすれば読者が興奮するか、自分が読者であれば幼女のどのような姿に興奮できるか、それをしっかり想像しながら描いて欲しい。



■要素3:読者の背徳(リビドー)を刺激せよ


 これは、ロリキャラではなく主人公に依存する要素である。

 仮に、悪魔的な性格の主人公が幼女を次々に蹂躙していく作品があるとする。

 果たして読者は楽しめるであろうか。


 エロゲーならまだいい。

 絵で楽しめるから。

 しかし、小説は基本的に文章で勝負しなければならない。

 そこで大事なのは自己投影であり、感情移入だ。


 感情移入しにくい主人公にひたすらに悪事を働かれるロリキャラ。

 果たして読者は愛せるだろうか?

 自分のお気に入りの可愛いロリキャラをめちゃくちゃにする感情移入できない主人公。

 果たして読者は愛せるだろうか?


 これでは完全に誰得?な展開になってしまい、読者が離れてしまうと思われる。


 逆もまた真なり。


 清廉にして潔癖な主人公がいるとする。

 目の前に魅力的なロリキャラが出てきても、「私は青少年健全育成条例を遵守します」といわんばかりに、何の手も出さない。

 ロリキャラも何の性的アプローチもしない。

 果たして読者は楽しめるだろうか?


 私は楽しめない。


 読者が興奮するのは、ロリヒロインとの接触において背徳(リビドー)を感じる瞬間だと思うのだ。


 一緒にお風呂に入る。

 寝床を共にする。

 幼女が全身を使って一生懸命主人公をマッサージする。


「こんな幼い子と……? いいのかよ、俺?」と内心戸惑いながらも、恐る恐るふれあい、仲を深める。

 主人公が葛藤するその過程で、愛されるロリヒロインは生まれていくのだと思う。

 

 主人公は純情でも構わない。

 多少の色ボケでも構わない。

 しかし、戸惑いがなければダメだ。



■要素4:無邪気であれ


 これは名作「無邪気の楽園」から着想を得た。


 やはり、ロリの魅力の本質とは、「精神的な幼さ」にあるのだ。

 

 ロリキャラ自身がしている行為が、主人公をどんな戸惑いの坩堝に陥れているかを理解していない。

 それゆえにどんどん加速していく行為。

 さらに戸惑う主人公。


 まさに無邪気。


 この無邪気さは、年上ヒロインやお姉さんヒロインではなかなか醸し出すのが難しい。

 ロリキャラゆえに自由に行使可能な特権的資質であると私は思う。

 

 見た目は小学生だが実は1000歳のロリ魔王であっても、この掟は守るに越したことはない。

 ロリゆえに誰も相手してくれなかったため、性的な機微を理解できていない、といった背景でもいい。

 ロリの外見を引き立たせてくれるのは、ロリの精神である。


 また、少し例外的ではあるが、腹黒いロリキャラの場合、「無邪気を演じる」というのも許される。

 主人公を自分の虜にするための深慮遠謀を潜ませてはいるが、表向きはあくまでロリキャラ。

 こうしたパターンも最近は受け入れられているように思う。

 なろう内にもそうした作品はある。


 いずれにしても重要なのは、ロリ的な外見を最大限に活用するためのロリ精神(=無邪気さ)を内包している、ということだろう。





 では、いよいよ最後のまとめだ。


【魅力的なロリキャラを描くための要素】


■要素1:自分の価値観を理解している、あるいは自分に従属的であること

■要素2:性的な描写は魂を込めて行うこと

■要素3:読者の背徳(リビドー)を刺激せよ

■要素4:無邪気であれ



 この4つを押さえて書けば、魅力的なロリキャラに近づけるはずだと私は信じている。

 今後の私の小説では、実際にこの要素に則って執筆しようと考えている。

 皆さんは、私がきちんと魅力あるロリキャラを描けているか、厳しい目で審査していただけるとありがたい。


 また、ここまで読んでいただき、いかがだっただろうか?

 私自身、少しでも魅力的なロリキャラに近づけていればいいと思うが、何せここまでの人生でマザコンを貫いてきた、ロリ初心者の拙い分析だ。


 これを読んで感じるものがあれば、ぜひ私に教えていただきたい。

 異論・反論、大歓迎である。


 なぜなら、ロリの深奥を見極めるための、作家たちのあくなき探求に終わりはないのだから。




(男はいつからロリの夢を見るようになったか:完)

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