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先生始めました。by勇者  作者: 雨音緋色
勇者、狩猟する。
21/110

3-3

結局、その日はルナ達の情報収集以外で戦闘が起こる事はなく、無事1日目の夜へと切り替わる。

しかし、夜と言っても油断は出来ず、生徒達は8時間交代で見張りを行いながら睡眠をとる形になった。


我有一种孤独よるのみはりはとくいだけど但善于守夜的さみしいものがありますね。」


夜の見張りに適正だ。という事で見張りについた妃は、1人窓辺に寄りかかり外を眺めていた。ここは、訓練所の中でも3番目に高い建物で、見張りには最適という事で心菜が抑えた場所であった。


但可怕的しかし是一系列的あにのたんちを检测轻轻超越かるくりょうがするはんいでの哥哥的检测たんちとはこわいものです我就罢了他们这里そのうちここもバレてしまいますね…。」


聞けば、ナツメの探知範囲は半径2㎞。それだけの範囲だと普通の生徒では逃げ切る事も不可能である。しかし、こちらは全校生徒の中から選抜された生徒であり、多少の違いは見せれる筈。と妃は考えていた。


它仍然是无用的それでも如果我没有坚决わたしがいちばんとしうえなのだから

因为大小姐吧しっかりしていないとだめですね。」


妃は何度か頬をペチペチと叩き、気合を入れる。戦闘力は後輩の2人の方が強くても、経験と感知力だけは負けない様にしないと…。


「孫妃。君達は大事な事を忘れている。俺達魔法使いは『宙に浮いて移動する』事位出来るんだ。」


瞬間、背後に強烈な殺意が飛んでくる。その殺意に圧されるかの如く飛び上がり、距離を取ってから振り返ると部屋の中にいつの間にかナツメが立っていた。


南特拿出在空气中ちゅうにういてくるなんて它听起来很谨慎かなりようじんぶかいですね...‼︎」


流石に苦笑いで悪態を吐くも、ナツメ相手に1対1は荷が重過ぎる。ここは援軍を呼ぶべきか…と思慮していると、ナツメが迷う事無く魔法を飛ばして来る。しかも、一つ二つと少ない数ならまだしも二十三十と矢の如く魔法を放ちながら距離を詰めてくる為、妃は逃げの一手しか選べず柱を上手く使い逃げ回っていた。


「(它是在这种状态下无用このままではだめですね…‼︎)凛音、心菜‼︎きて‼︎」


妃は大きな声で叫びながら、柱を揺らす。それにより声が柱に吸い込まれ、凛音と心菜が寝ている床を振動させて彼女らを起こす目覚まし代わりにする。すると、2人は真上の階で寝ていたのか、爆音と共に巨大な炎の槍が天井を貫いてその穂先から2人が現れた。


「貴様、大丈夫か⁈」


凛音の声に言葉はあまり理解していないものの、頷いてサムズアップして答える。それを見て安心した2人は、改めてナツメを捉え距離を取った。


「これはいい判断だ。自分と相手の力量差を見て即増援を呼ぶ。そして増援はすぐ近くで休んでいる。評価しよう。」


「貴様なんか悪役っぽいぞ⁈」


ナツメの余りにも悪そうな口ぶりに突っ込みつつ、牽制とこちらの退路をとる事を考えて自分達とナツメの間に『炎王蓮舞』を放つ。その結果分断され距離を詰めようとしたナツメの足を止める事に成功した。しかし、すぐさまナツメは


「纏し炎、生命の象徴たる炎。我が身を包みあらゆる熱を防ぎたまえ。『火蜥蜴衣サラマンドラ・コート』‼︎」


魔法を唱えて炎の中に飛び込んだ。一見ただの自殺にしか見えないが、よく見るとナツメの周囲には透明な膜が張られており、その膜が熱や炎自体を防いでいた。


「貴様ならやりかねないが…それは読み通りだ‼︎」


既に一定距離を離れ、その道の途中で途中で『炎王蓮舞』を撒き散らしながら凛音は振り向き、ナツメが炎の中に入った瞬間合図を受け取った妃は詠唱を始める。


冰冻结いてつくこおり忍妖娆散热たえれぬほうねつ所有抢劫热すべてからねつをうばいとり、所有的地球变成一个冰川だいちはすべてひょうがとかす淡季开花冰くるいざけひょうか‼︎『放熱地獄フローズン・ヘル来了とうらい‼︎」


次の瞬間、先程まで真っ赤に染まっていた炎の蓮が今まさに通り抜けようとしていたナツメ諸共一気に凍り、辺り一面を凍結させる。妃の水と土と風の混合上級魔法が炸裂した。それを見て凛音と妃はハイタッチを交わし、心菜と共に外へ逃げ出した。


それから数分、ナツメは中で『火蜥蜴衣』を暖の代わりにしながら脱出方法を考える。しかし、中々強固な氷に覆われており、生半可な火魔法では効き目が無かった。なのでしょうがなくナツメは上級魔法の中でも飛び抜けて火力の高い魔法『超級炎上オーバーヒート』を無詠唱で唱える。すると、ナツメを中心に今彼のいる建物ごと炎で包まれ、灰すら残さずに氷と建物を燃やし尽くした。その後、3人が駆け出した方向を捉え、再び追跡を始める。


数分後、再び心菜達を捉えたナツメは、3人に向かい雨の如く魔法の矢を上から浴びせる。それを彼女らは上手い事防御魔法で防ぎつつ走るも、空を飛んで追いかけてきているナツメと、地上を防御魔法を使いながら走る3人では距離がどんどん短くなり、遂に3人を追い詰める形でナツメは大きな杭代わりに鉱物でできた巨大な錨を彼女らの進行方向に落とした。


「ハァ…ッハァ…‼︎き、貴様しつこいな‼︎そんなに私が好きなのか‼︎」


「いや、すまん。そーいうのはよく分からないが。身近にいる奴を狙っていたらたまたま凛音達だった。それ以上も以下もない。」


「…貴様絶対結婚出来ないぞ。」


少し恨めしそうに睨む凛音を他所に、ナツメは右手に魔力を集中させる。それを見て凛音は息を飲み、ここで終わったかと諦めかけた矢先。


「彼女らを護る盾を‼︎『武具精製オーダーメイド巨大加護姫イージスガード』‼︎」


ナツメの魔法を弾く様に巨大な盾が現れ、3人を守った。


sorrylaterおくれてごめん‼︎夢見さん、炎堂さん、孫妃さん、第2ラウンドは参加するよ‼︎」


颯爽と現れたハルト達は盾の向こうにいるナツメを睨む様に見つめながら、6人で撃退すると高らかに宣言をした。

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