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先生始めました。by勇者  作者: 雨音緋色
勇者、狩猟する。
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勇者、狩猟する。

授業が開始してから1時間。バラバラに散開した生徒はテレパシーを使い連絡を取り合い、3人小隊を組む案を出していた。


『それでは組み分けですが、距離や魔法の系統を考えてこの様にしましょう。まず、リーダーですが私ルナ、鈴蘭、ハルト、夢見さんでいきます。』


その後、話し合いの結果


ルナ、時丸、孫兄

鈴蘭、楓、桜

ハルト、龍膳、ミリアム

心菜、孫妹、凛音


という形になった。

各チームは一度合流地点を決めてから行動を行う形をとり、襲撃に備えるのと5日間の食事の補給地点を決めて万が一何かしらが起きた場合すぐさま逃げる為のテレポート地点を設定し始めた。


「…とまぁこんな感じに今頃合流しているでしょう。」


一方、小隊を組んだであろう事を予測している教師2人は、気を抜いた様子で雑談しながらお茶をしていた。


「しかし殺気を感じた瞬間の彼らの行動は凄まじく早かったですね。流石は選抜された生徒です。」


「いえ、藤堂学園長の殺気が強過ぎて反射的に逃げたのではと思いますがね。俺でも身構えてしまいましたし。」


「坊ちゃんに言われるならこの藤堂、まだまだ現役でやっていけますな。」


そんな事を笑いながら話していると、何かを察知したのかナツメがにっこりと笑う。


「ビンゴです。『月と時間を詠みに来ましたよ』。」


ナツメの報告を聞いて藤堂もにっこりと笑う。そして2人は何もない空間を見つめながら


「敵の情報を掴む為にはこれ以上ない人選だがもう少し離れた方が良い。」


「でないと、私達は欺けないよ。」


息を合わせたかの様に同時に初級魔法を放つ。すると、50m程先で魔法は弾かれ、何もない空間からルナ、時丸、春詠が現れた。


为何注意到了なんできづいた是怪物真的ほんとうにかいぶつだよ…。」


「怪物というより最早災害ですね…敵対すると本当に厄介です‼︎」


春詠、ルナは悪態をつきつつその場から離れる為に思考する。その間時丸は時間を稼ぐ為に遅延魔法をかけようと詠唱を始める。しかし、


「先手を打たれてからは実力差を理解考慮し速やかに逃げるべきだ。でなければ…『詠唱破壊スペルブレイク』。この様に無詠唱で発動可能な阻害行為は幾らでもある。」


詠唱中の魔法に込めた魔力の塊が霧散させられたことにより、詠唱を中断せざるを得なくなった時丸。彼をカバーするかの様にルナは得意の無詠唱光魔法で応戦するも、ナツメが張った防御魔法を破ることができずにただただ焦る一方であった。


「せめて別動隊を連れてくるべきであったな。では、5日後にまた会おう。

一条の雷よ、天翔る天の龍よ。数多の抵抗を跳ね除け、最速の一手を放て。『雷龍ボルテックー「金生水『表水ヒョウスイ太政水仙ダジョウスイセン』⁈」


藤堂が中級混合魔法を放とうとした矢先、突如現れた声により雷がまるで水仙の花弁が咲く様に散開し、その至る所から綺麗な水が溢れ出した。


「ルナ、今のうちに‼︎」


「鈴蘭‼︎助かったわ‼︎」


突如現れた鈴蘭と共にルナ達一行はその場を離れた。


「…してやられましたね。御堂の血筋は侮れません。」


雷を見事五行の理をもって対処された藤堂は、溢れ出る水を凍らせつつ感嘆の音を上げた。

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