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無題

今日の活動報告に書いた通り続きですU・x・U

楽しんでくださいね(`_´)ゞ

  〜??side〜

「今年も綺麗に咲いてくれたわね」

 向日葵畑の中をフリルの付いた日傘をさしながら散歩している女性が居る。

 顔には笑みを浮かべているところを見ると彼女は花が好きなのだろう。

 ゆえに花が傷つけられた時には、絶対に許すことなどなく、花々を傷つけた者たちは無事では済まされない。

 しばらく、散歩していると花畑の端で人の声が聞こえる。

「やっほーいってこんなとこで言う言葉ではないと思うのだけれど何かしら?」

 彼女は歩みを止め、音がした方への足を向けた。

 音がした方へと行ってみると歯車が二つ付いたヘンテコなカラクリを押している少年を見つけた。

  〜少年side〜

「それにしてもここ綺麗だな〜、山の裏にこんな所があったなんて知らなかったよ」

 少年はマウンテンバイクを押しながら向日葵畑を歩いていた。

 高くそびえる向日葵。

 何千何万の向日葵たちが我先にと太陽の光を浴びようとしている。

 綺麗……再び少年はそう思う。

 少年は気づかない、少年のすぐ後ろに一人の女性が居る事を。

 女性はすぐ気づくだろうと少年の後ろを歩く。

 しかし、全く少年は気づかない。

 ここまで来ても気づかない事に女性はクスリと笑みをこぼす。

 その笑みは常人が見ても、否が応でも惹きつけられるだろう。

 女性は耐えかねたのか声をかける。

「君、そこで何してるのかしら?」

 その声は澄んでいて綺麗だ。

「ひゃっ」

 少年は女子のような声を出して驚いた。

 振り向くとそこには緑髮の綺麗な人が立っている。

 どうやら、先ほどの反応が面白かったらしく笑っている。

「す、すいません!花とかは踏んだり、千切ったりしてませんから!」

 ペコペコと少年は急いで謝った。

「分かっているわ。君の後ろを歩いていた時から、この子はそういう事はしない子だって分かっていたもの、ほら、顔を上げて?せっかくだから一緒に散歩しない?」

 女性は右手を少年の頭に置いて撫でる。

 少年は撫でられながら顔を上げてまじまじと女性の顔を見た。

 なんて綺麗なんだろう。自分が今まで見たどんな人よりも綺麗……何か、笑顔が向日葵みたい。

 少年は素直に女性と並んで歩く。

「君はどこから来たのかしら?」

 女性はやはり、少年の風貌、そしてマウンテンバイクが気になり、どこから来たのかと少年に聞く。

「諏訪市の旭町から来た」

 少年はそう答えるが女性はピンと来ない。まあ、当たり前の事なのだが。なにせ、住んでいる場所が違うのだから。

「そう、聞いた事ないわね。じゃあ、違う事を聞くけれど、その歯車が二つ付いたカラクリは何なの?」

 今度はマウンテンバイクの事を聞く女性。

「カラクリ?マウンテンバイクの事?」

 少年はキョトンとしている。

 女性はマウンテンバイクもピンと来ないらしい。

「自転車も知らないのですか?」

 ええ、と女性が言う。

「君は外来人なのね」

「外来人?」

 聞いた事のないフレーズを聞いたらしく少年は首を傾げる。

「そういえば、ここってどこなの?」

 今までずっと気になっていた事を少年は女性に聞く。

「ここ?ここは外の世界から忘れ去られた者たちが住む場所。『幻想郷』っていうの」

 少年は全くわからないと首をまた傾げていた。

「ほんとなら、ここに着く前に下等妖怪とかに食べられたりしているのだけれど君は運が良かったみたいね。まあ、かくいう私も妖怪なのだけれど」

 えっ……と少年は目を点にして女性を見る。

 しかし、少年は恐れるような素振りは見せず寧ろ、頬を染めて俯く。

「お姉さんは僕を取って食べるの?」

「食べないわよ。だって私、君の事を気に入っちゃったもの、だからこうして一緒に散歩しているんじゃない。ほら、俯かないの。私の顔ならいくら見てもいいんだから別に恥ずかしがらなくてもいいわよ。だいたい普通なら私が恥ずかしがる方よ。まあ、私は恥ずかしくないけれど」

 女性は少年に向けて明るく微笑んだ。

「もう、こういう話題は終わりにしましょ。ねぇ、君、ここの向日葵を見てどう思ったの?」

 女性がお辞儀をする感覚で後ろで手を組み、顔を少年に向けて上目遣いで聞く。

 多分、思春期を超え、女の子を一人の女性として見るようになった男性。つまり私たち一般人がそのような事をされるとすぐに恋に落ちてしまうだろう。

 ああ、私もそういう恋がしたいというものです。

 おっとすいません。

 脱線してしまいましたね。

 少年は正直に凄く綺麗だと思ったと伝えた。

「ふふ、ありがとう」

 と女性は少年の周りをくるくると回りながら歩く。

「お姉さん足元見ないと転んじゃうよ?」

「大丈夫、私、こう見えて凄く運動神経いいのよ?下等妖怪なんて瞬殺よ」

 少年はあははと笑えない冗談を必至に笑っている。

 少年は楽しかった。この女性と話すこの時間が。

 だから、こんな素敵な時間が続けばいいのになと少年は思った。

 でもまだ太陽は出ているからこの時間はもう少し続くと少年は喜ぶ。

「歩き疲れたでしょ?私の家でお茶でも飲む?」

 こくりと頷く少年。

「それじゃ行きましょ。私について来て」

 歩くこと五分。

 少年の目には何とも普通な家が写っていた。

「あまり大きな家ではないけれどゆっくりして行ってね」

 ありがとうございますと少年は頭を下げる。

 家の中も案外普通。

 気になるところが、あるとすれば凄く花の匂いがすること。

 でも臭い匂いではなく、とってもいい匂い。

「そこの椅子に座って待っててくれるかしら。すぐにお茶を持ってくから」

 女性はキッチンの方に行き、少年は椅子に座る。

 そして、すぐに女性がポットとカップを持って戻ってきた。

 少年の前にカップを置き、自分が座る所の前にもカップを置く。

 女性がカップに飲み物を注ぐと中身は紅茶だった。

 女性はどうぞと言う。

 いただきますと少年は紅茶を飲む。

「美味しい」と一言。

 女性は「ありがとう」と言いながら紅茶を飲む。

 少年はまた同じ事を思った。

 この女性と一緒に居る時間がずっと続けばいいのになと

どうでしたか?

楽しんでいただけたでしょうか?

これからもよろしくですm(_ _)m

感想待ってますm(_ _)m

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