「裏山の落ちモノ」
翌日、
予想の通り、俺の全身が悲鳴を上げていた、
本気で休みたかったが、授業は出ることにした。
本業で休む時の為に、普段はなるたけ出ておかなきゃならない、
もっとも座学だけで、体育はさすがに見学だが、
体が弱い、という普段作っているキャラクターが功を奏した。
なんとか一日を過ごすことが出来て、
放課後、
ひいこら言いながら、階段を降りて、下駄箱にたどり着き‥‥‥
おや?
「ご主人様~っ♪、迎えに来たニャン♪」
えらい脳天気な声が聞こえる。
「萌見!、校舎に入ってきちゃ駄目だって言っただろ」
それを咎める久々野の声、
「だって~、早くご主人様に会いたかったのニャン」
声のするほうを見ると、
久々野の腕に抱きついているメイドが一人。
可愛い系の、小さな少女。
耳にはご丁寧に猫耳の飾り‥‥‥‥
腰にはぴくぴく動く尻尾飾り、
猫耳メイド。
俺には、飾りに見えてるが、
あるいはみんなには見えていないんだろうか。
まだ妖力が足りなくて、完全に隠し切れていない猫族の娘だ。
この学園に通う他の奴らは、術を通さないと見えない、
そこまで隠し切れるレベルが殆どだが。
彼女のような隠しきれないのは、普通、妖怪の里で修行を続けるはずだ。
しかし綺羅星メイド協会も、
よくこんな娘を養成機関に受け入れる度量があったもんだ。
「いつ見ても、仲が良いですね」
と、猫っかぶり口調で久々野に向かって言う。
「あ、黒鮫‥‥‥なあ、ちょっと帰りにCD屋に寄ってかないか?」
「ごめん‥‥‥今日は思いっきり体調が悪くて‥‥‥このまま帰って寝るよ」
「そ、そうか‥‥‥‥大事にしとけよ」
「ああ、じゃあね」
と、力なく手を上げて外へ出る、
足を踏み出す度に筋肉痛が響く。
歩くのも辛い、
早く休もう。
校門を出たところで、
「あれ、今日は二人で久々野君をお迎え?」
もう一人のメイド、瑞恵が校門の横に立っていた。
「いえ、今日は貴方に用があって参りました。」
「僕にですか?」
「ええ、昨夜のことで聞きたいことが山ほどありますので」
‥‥‥‥なんだか、刺のある言い方だな。
「悪いのですが、今日はまだ体調が回復していないので、また今度にしてもらえませんか?」
「‥‥‥落とし物です」
と言って、彼女が差し出した右手には、
千切れた銀の鎖の首飾り、
そして、それに通してある指輪。
「‥‥‥‥‥どこで拾った?」
「口調が戻ってます」
おっと。
「昨夜の帰りに、屋上への階段の踊り場で拾いました、昨夜の戦闘の時落としたものですね」
「そ、ありがとさん」
手を差し出す俺、
しかし彼女は、それを渡そうとはしない。
「どうした、返してくれないのか?」
「説明が先です、あなたが私達メイドの『契約の指輪』を持っているその理由を教えてください」
「‥‥‥かまわないが、他の場所で話さないか?」
「どこかの喫茶店にでも行きますか?」
「いんや、あんたのファンに見つかったら、抜け駆けをしたと言って制裁くらっちまう」
結局、俺達は、裏門から出て、学校の裏山に入る。
瑞恵は同じように門に人避けのお札を貼る。
「その指輪の事だが‥‥‥‥」
じっと厳しい眼で俺を見ている瑞恵。
「預かった、というのは納得してもらえない様だな」
「簡単に、預けたり借りたり出来るようなものではありません」
静かな声色が逆に怖い。
「昨夜、深夏先輩の指にはまっている指輪をみました、これは、その指輪と対になるものに間違いありません」
俺は、ぽりぽりと頭を掻く。
「‥‥‥じゃあ、そういうことだ」
「何かを隠していませんか?」
「俺が偽物だとでも?、それとも俺は憧れの深夏先輩の主にゃ相応しくないってか?」
「‥‥‥それは‥‥‥‥」
「君は久々野達也に指輪を渡した、君はもし、久々野は君の主に相応しくない、なんて言われたらどう思う?」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
黙った。
そりゃそうだ。
自分が認めた主を相応しくないと言われたら、それは自分自身をも否定される事になる。
つまり、それを言うことは、
俺を選んだ深夏の『メイドとしての資質』を疑うということだ。
「はい、これでその話しは終了だ、返してくれ。それとも深夏に返すように言ってもらったほうがいいか?」
「では、何故、深夏先輩は貴方を優先して守らなかったのです?」
ああ、そのことか。
「仮に、彼女が、俺のやりたいことを全部分かっていてあの行動にでたと言ったら?、俺が全て承認済みだと言ったら?」
「信じません!、そんなこと」
「そうかい?‥‥‥じゃあ面白いものを見せてやろう」
俺はポケットから携帯電話を取り出す。
瑞恵に差し出し。
「これを持ってみな」
不審な顔をして受け取る瑞恵。
彼女が受け取って、すぐ、
ピリリリリリリリッ!
携帯が鳴った。
「あんたが出るんだ」
「えっ?」
「いいから」
彼女は困惑した顔で、俺の携帯に出る。
そして、はっと、驚いた顔に出る。
「み、深夏先輩!!」
驚きながらも、瑞恵は、相手先の深夏と幾つか話し、電話を終える。
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
呆然と、俺の携帯を握ったまま立っている瑞恵。
「今の深夏の電話で判ってもらえたか?」
「‥‥‥‥‥‥‥嘘、こんなの‥‥‥‥」
「なんだったら、もう一回かけさせても良いぜ」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥では、もう一回」
ピリリリリリリリッ!
彼女が言った直後に鳴る携帯。
それを呆然と見る瑞恵。
「一応、トリックはやってないからな」
それから、さらにもう一回繰り返して、
ようやく信じてくれたようだ。
携帯と、指輪のついた首飾りを俺に返しながら、
信じられないと言った顔つきで、
「なんで‥‥‥なんでこんなことが出来るの?」
と、瑞恵が言う。
「そりゃあ、俺があいつの主人で、あいつが俺のメイドだからさ」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「逆に、だから深夏が俺のメイドになった、っていう事でもある、いくら深夏でも俺以外じゃこういう事は出来ないし、俺も‥‥‥‥まあ他のメイドじゃ無理だ。」
それを聞いて、はっとする瑞恵。
「まさか‥‥‥あの時あなたが使った42式格闘術と魔法は‥‥‥」
「ああ、判るだろ、俺は魔力を持っていない。彼女の傍に居る時だけは自然に使えるようになるのさ、意図的に使おうと思えば‥‥‥限定的なやつなら地球の反対側にいても可能だと思う」
「それが‥‥‥本当の主とメイドの関係なのですか?」
「勘違いしちゃいけない、あんたと久々野の間にそういうことが起きなくても当たり前だ、俺と深夏は特殊すぎるんだよ‥‥‥本当を言えば、最初から深夏は俺に指輪を渡すつもりだった。」
「まさか‥‥‥‥」
「でも、メイド協会の『見合い』のせいで難しくてな‥‥‥彼女との『見合いの権利』を得るためにオークションに使った金は億の単位だったよ‥‥‥だから俺は闇鮫家に借金があって、深夏は普段は闇鮫家で働いてるわけだ」
「貴方と言う『主人』がいるのに、他の屋敷で‥‥‥‥」
「伝説にはいろいろ裏があるって事さ。」
「貴方は、深夏の主でありながら、『落ちモノの女の子』を求めているのですか?」
「‥‥‥それが、爺サマの遺言でな。これでも俺は爺ちゃんっ子だったんだ、もし遺言を残したのが俺を道具としか見てくれなかった両親の方だったら、絶対に聞くものかって思うけどな」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「悪いな、もう帰らせてもらうぜ、明日はちょっとキツイ仕事があるんでね」
俺は彼女に背を向けた。
二三歩進んで、ふと、後ろを見る。
まだ立ちすくんでいる瑞恵に向かって、
「また何かあったら、首をつっこませてもらうから、そこんとこよろしくな」
数日後、
校長室の地下の『秘密基地』
校長は、今回の報告書に目を通している。
PCのディスプレイから顔を上げ、俺のほうを見てにっこりと笑う。
「ご苦労様でした」
「ああ」
ちなみに、今回を含めて、俺には報酬は支払われない。
パルミラからのルートで手に入れた、呪文弾、
パルミラと深夏を呼ぶために闇鮫家に払った、手数料、
合計するとかなりの金額になるが、
これは全部俺持ちだ。
結果、俺が得られるものは、
ただ今後もこの学園に在籍していられる‥‥‥‥
それだけだ。
毎度の事ながら、俺はお決まりの台詞を吐く、
「なあ、俺用の落ちモノの女、まだ見つからないのかい?」
「何度も言いますが、それを貴方に言った時点で、それは『落ちモノ』ではなくなります」
ふう、と俺は溜め息をつく。
「俺が探し当てた場合もそうなんだろ」
落ちモノは、あくまでも本人の意図の外れた所で発生したものでなければならない。
「そうでもありませんよ、この間あなたが発掘した『水晶の中で眠る女神』も運送に失敗して途中で偶然目が覚めて貴方と出会えば、それは立派な落ちモノになります」
「結ばれるかどうかは判かんねえけどな‥‥‥おれは、あんたが関わらない奴は信用できなくなってるんでね」
「誉め言葉と受け取って宜しいですかな?」
「ああ、この学園が『落ちモノ学園』として成り立っているのは、全てあんたの能力故だからな‥‥‥だが、別に一つ聞いていいか?」
「何ですかな?」
「あんたの能力‥‥‥女を不幸にする男と結ばれる『破滅の赤い糸』を見つけるの能力っていわれてるよな」
「ある意味、当たりです」
「俺が見ている分には‥‥‥瑞恵にしろ、菱謫江美菜嬢にしろ、結構幸せに見えるんだがな?」
「彼女達が、今の相手に出会わなければ、人生はもっともっと幸せになっていますよ、本来の自分に相応しい相手を見つけてね」
「惚れた弱み、って奴か」
こくり、と校長は頷く。
「恋愛感情と言うのは不思議なものでしてな、横にその男がいれば、それが幸せと感じてしまい、他の不幸はどうでも良くなってしまうのです」
「あんたの能力は、女に比べて、どう見ても駄目駄目君で、しかも出会えば女の方が一も二もなく、どうしようもなく、死ぬまで惚れしてしまう、そんな相手を見つける能力って事か‥‥‥‥」
「悪魔からのプレゼント、なのかも知れませんな、人間の未来の可能性を摘み取り、潰してしまう力ですから」
歴史にはIFは存在しない。
世界に希望をもたらすと言われた、人類の救世主とも言える存在は、
この能力を使う人間により、『生まれなかった』という。
公害問題に、画期的な効果をもたらす浄化装置を発明するはずだった工学博士、
国連に入り、多くの戦争を最低限の犠牲で終結させられるはずの指導者、
世界の食糧問題を解決する穀物を作り出したはずの、農業研究者、
本来生まれるはずだった人物は、
その母親たる女の心に生まれた絶望的な恋で遂にこの世に現れる事がなかったという。
しかし、と校長は言う。
「幸せと感じるのは当人でしかありませんし、その幸せを求める事を止められる権利など、誰も持ち合わせていませんからね、彼女達が幸せと感じているのなら、それで良いのではありませんか」
だろうな、
例えどんな環境でも、楽しんで生きていける気持ちがあれば、
そこは楽園にできる。
どんなに裕福な環境でも、生きる気力の無いものには、意味が無い、
そして、一生のうちに、他の全てが不幸でも、そいつと居ることだけで幸せだと言い切れるほどの恋愛が、一度でも出来るのだろうか?、
それを考えれば、彼女達は、幸せと言えるのだろう。
「黒鮫君、今日は他にも用事があったのではないですか」
校長が俺を見る。
「まあな、さっきも話で出た、『水晶の中に眠る女神』だ、もうじきそっちの『保管庫』に宅配便が届く頃だろうからな」
「では、見に行きましょうか」
俺と校長は席を立つ。
二人が向かった先は、この学園の裏山。
そう、ここは、『遺跡系の落ちモノの女の子』を保管する秘密の場所だったのだ。
俺が校長に頼まれて、裏山を見に行ったのは、その為だった。
校長とともにジープに載せてもらってそこに向かう。
坂道を登り、
巨石の積まれた広場に出る。
ここでジープを止め、巨石に向かって、リモコンのボタンを押す。
巨石の一つが、ぐごごごご‥‥‥と動き出す。
車道付の洞窟が開く。
ジープを乗り入れ、薄明りの洞窟を下へ下へと降りていく。
すると、大きな空間に出る。
そこは、明かりでこうこうと照らされた、
最新機器が稼動する洞窟の最新奥部だ。
俺はジープを止め、校長と二人で降りる。
幾人もの科学者や、作業班が、パソコンでデータを照合したり、
会議を開いたりしている。
ここのスタッフの総数はおよそ400人と聞く。
実は全員が越智園学園の生徒だったりする。
普通の生徒ではない。
下は小学生から、上は70代の老人まで、
校長がスカウトしてきた、その道の達人。
落ちモノに出会うのではなく、その出会いを補佐する人間達。
特殊研究科所属。
校長の意志で、みんな『学生』という肩書きになっている。
まあ、70超えてもう一回学生をやり直す人間もニュースで出ていたし、
いいんじゃなかろうか?
校長は、その内の一人、責任者の所に行く。
「ああ、校長」
白衣に髭面の男が、頭を下げる。
「搬入作業は終わりましたか」
「ええ、今から分析に入ります」
「覗かせてもらいますよ」
「はい、かまいません」
広場途中に、高さ10メートルの壁とゲートがある
俺と校長は、そのゲートの前に立ち、
網膜チェックと声紋、指紋チェックをうける。
照合が完了すると、ゲートが開く。
その中に入っていく俺達。
その中には‥‥‥‥
祈りを捧げた姿勢の女の彫刻、
巨大な石の棺、
怪しげな10センチぐらいの大きさの拍動する黒曜石、
金で出来たランプを持った女の像、
そして‥‥‥‥‥‥、
巨大なエメラルドの支柱の中に剣を構えた姿勢で閉じ込められている、ファンタジー風の女性戦士、
大きなルビーの玉の中に、胎児のように身体を丸めている、裸の女性、
琥珀の中で、謎の機械を抱いて眠る、どこぞの神官姿の女性。
他、ちょっと宝石の種類と、女の子のコスプレの属性がわからないものが数十体‥‥‥‥
遺跡系の落ちモノの女の子のオンパレードである。
俺達は、その中で、今回ここに搬入された水晶のほうへ行く。
大きさにして、3メートルほどの水晶が立っている。
その中に金髪の、黒服のドレスを着た、
美しい女性が封印されている。
その周りでは、探査装置と、PCがセットされ、
数人のスタッフが調査をしている。
「どうですか?」
「ああ校長、どうも‥‥‥‥ここの探査装置でも解析不能です」
「では、やはり文献がたよりだと言うことですか」
「ええ、古代シュドレアス王国の財宝と一緒に眠っていたこれは、やはり財宝の在処を示した文献にある通り‥‥‥」
「破壊の女神、エルナティス、ですか」
「できれば、あと1000年は眠っていてほしい所です、文献通りの存在ならば、ですが。」
校長は静かに首を振る。
「そうも行きません、彼女の小指の『赤い糸』見えてしまいました」
「‥‥‥もう見つかったか!、最短記録じゃねえか」
俺は思わず驚きの声をあげてしまった。
「はい、1-Dの桑原道男君です」
「ったく、便利な能力だ。で‥‥どうする?」
「そうですね‥‥‥これを手に入れるに当たって、何かいざこざはありませんでしたか?」
「瀬留奈の報告書だと、KGBとやりあったそうだが」
「では、空輸している最中、KGBとやりあって、落っことしてしまい、落ちた先が彼の家、というので行きましょうか‥‥‥」
「KGBにまで顔が利くのか?」
「裏取り引きができる程度には、ですがね、多分今回は瀬留奈さんの見つけた財宝の半分は見返りとして向こうに渡すことになりますが」
「‥‥‥むこうは女神のことは?」
「知らないはずです、オーパーツとしか」
「なら、一緒に手に入った他のオーパーツを渡して‥‥‥今回は引き分けって形にするか、相手側の責任者もいつも瀬留奈に負けてばかりじゃ首が危ない」
俺は、くるりと後ろを振り返り、
「そういうわけだ、瑞恵さん」
と、エメラルドの支柱に向けて声をかけた、
「?」
「?」
スタッフが怪訝な顔で見守る中---、
白衣のスタッフが一人、支柱の陰から出てきた。
着けていたマスクと眼鏡を外すと、瑞恵の顔が現れる。
「君は‥‥‥どこから入ってきたんだ!!」
数人の警備班が彼女に近づくが、
「綺羅星メイド協会の一級メイドだ、手を出すな」
と俺が言うと、驚いて足が止まる。
そう、彼女が、魔法や戦闘技術も一級品であることを、彼等も知っているのだ。
「‥‥‥これが、この学園の秘密?」
彼女の問いに、俺は頷く。
「そう、校長の能力を使い、積極的に落ちモノの女の子と、普通の男の子の出会いを人為的に造り出していく、これがその秘密、俺がこの学園にいる理由だ」
「では‥‥‥‥‥‥」
彼女の声が緊張しているのが判る。
「私と、達也様の出会いもそうだと言うんですか?」
頷く俺、
「君の『お見合い』の権利も、結構かかったぜ、数千万かけることの5人分だ‥‥‥一応俺が久々野の名前と住所でオークションに出て、競り落としたんだ」
「あ、貴方が‥‥‥‥」
俺は右手の平を突き出して、彼女の次の言葉に待ったをかける。
「文句を言われる筋合いはないぜ」
「えっ?」
「あんたとそのお仲間は僅か1カ月で久々野の奴に指輪を渡した。俺はあんたと久々野を結びつけた、いわば仲人‥‥‥違うな、キューピットってところさ、俺がいなかったら、あんた今頃、久々野以外の所で働いて、久々野に指輪を渡すなんざ、一生無かったろうよ」
「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
「なあ、せっかくここまで来たんだ、見ていくかい、『ガール・ミーツ・ボーイ』の瞬間を」




