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女神降臨Ⅱ  作者: 塔子
66/69

【66】

最終話です

ここは、光の神殿の最上階。見張り塔。


温かく爽やかな風がゆっくりと流れている。


亜麻色の毛並みを持つ『霊獣』がくるりと丸くなっている。


いつも、ここで一人で居る。静かに時が流れていくのを待っているだけ。



「相変わらず、ここに居るのね」



階段を上りきったせいで、少し息を弾ませている。


白金の髪に菫色の瞳の少女、グリンダリア。


『霊獣』は顔を上げる訳でもなく、黄赤色の瞳を向けようともしない。



「コウに会えるまで、ずっとここに居るつもりなの?」

「………」



何も答えないシュカ。完全に無視してる。



「ふ~ん、そういう態度を取るのね」



菫色の瞳が鋭いものに変わる。



「私、あれから正式に大巫女になったのよね」

「………」

「封印の神殿に嫌味な『霊獣』を封印出来るようになった事だし、一度試しにやってみようかしら?」

「――勝手にしろ」

「う~ん、でも、そんな事したらコウに怒られる」

「――何が、言いたい?」

「私も一緒。時間の流れとは無縁になってしまったわ」

「………」

「私だって、会いたいわ。もう一度コウに!」



クスクスと悪戯っぽく微笑む大巫女になったばかりの少女。


そして、どこまでも澄んだ空に向けて誓う。




私が、召喚してしてあげるわ。


貴方の『女神』を――。





『女神降臨Ⅱ』END


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