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女神降臨Ⅱ  作者: 塔子
49/69

【49】

今日も雨。


一週間も続けば、うんざりもしてくる。


わたしが外へ出歩くのを阻んでいるかのようで…。


と言っても、少し動けば疲れが出てしまう。


ただ、静かに雨を眺めるだけの日々。



シュカはこの部屋に居て、時々気遣ってくれる。


それ以外は、黙って側に居てくれる。



「――私って、生きてるのかな?死んでるのかな?」



自分でもいきなり意味不明な事を言っていると思う。


でも、ここにはシュカしか居ないから気にする事無く続けてみる。


元の世界では、私は――。


私という存在は、どうなっているのだろう?



「ねぇ、シュカ?私って…」

「何が言いたい?」



最近のシュカは、人の姿で居る事が多いと思う。


私はその黄赤色の瞳をじっと見つめてしまう。


外は雨だけど、太陽は私の目の前にある。


心の奥の方がぽぅっと温かくなっていくのを感じる。



「――何だ?」



シュカは、再度尋ねてくる。


今までなら、貴方の瞳に見惚れてました、なんて照れ臭くて言えなかったのに、今の私は…。



「シュカの瞳の色が綺麗で、見入ってしまいました」



こんなセリフを面と向かって言ってしまっている。



「本当に太陽のようで…」



今日の私は、どうかなってしまったのかな?


シュカも怪訝な顔をしている。


ちょっと素直に褒めただけなのに。



「――そうでは無く、最初の…」

「最初?」



あぁ、生きてるとか死んでるとか言った事?



「あぁ、あれね。えーっと、気にしないで」

「………」



私の事、そんなに真っ直ぐ見ないでよ。


それって無言の圧力?言えって事?


ふーっと息を吐いて、話す事にする。



「元の世界では、私はどうなっているのかな?と思っただけ。――もう、死んでるのかな?って」

「戻りたいのか?」



自分でもよく分からない。


でも、私は首を振ってしまっている。



「ずっと、何事も諦めないで頑張ってきたつもり。でも本当は諦めるのが上手くなってしまっただけ」

「全てを諦めるのか?」

「簡単に諦められれば、楽かもね」

「ならば、諦めるな!」



泣いて喚きたいのは、私の方なのに。


どうして、私以上に辛くて悔しそうな顔をしてるの?



「願えばいい。我に――」

「シュカ…?」



ねぇ、それは、どんな願い?



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