【49】
今日も雨。
一週間も続けば、うんざりもしてくる。
わたしが外へ出歩くのを阻んでいるかのようで…。
と言っても、少し動けば疲れが出てしまう。
ただ、静かに雨を眺めるだけの日々。
シュカはこの部屋に居て、時々気遣ってくれる。
それ以外は、黙って側に居てくれる。
「――私って、生きてるのかな?死んでるのかな?」
自分でもいきなり意味不明な事を言っていると思う。
でも、ここにはシュカしか居ないから気にする事無く続けてみる。
元の世界では、私は――。
私という存在は、どうなっているのだろう?
「ねぇ、シュカ?私って…」
「何が言いたい?」
最近のシュカは、人の姿で居る事が多いと思う。
私はその黄赤色の瞳をじっと見つめてしまう。
外は雨だけど、太陽は私の目の前にある。
心の奥の方がぽぅっと温かくなっていくのを感じる。
「――何だ?」
シュカは、再度尋ねてくる。
今までなら、貴方の瞳に見惚れてました、なんて照れ臭くて言えなかったのに、今の私は…。
「シュカの瞳の色が綺麗で、見入ってしまいました」
こんなセリフを面と向かって言ってしまっている。
「本当に太陽のようで…」
今日の私は、どうかなってしまったのかな?
シュカも怪訝な顔をしている。
ちょっと素直に褒めただけなのに。
「――そうでは無く、最初の…」
「最初?」
あぁ、生きてるとか死んでるとか言った事?
「あぁ、あれね。えーっと、気にしないで」
「………」
私の事、そんなに真っ直ぐ見ないでよ。
それって無言の圧力?言えって事?
ふーっと息を吐いて、話す事にする。
「元の世界では、私はどうなっているのかな?と思っただけ。――もう、死んでるのかな?って」
「戻りたいのか?」
自分でもよく分からない。
でも、私は首を振ってしまっている。
「ずっと、何事も諦めないで頑張ってきたつもり。でも本当は諦めるのが上手くなってしまっただけ」
「全てを諦めるのか?」
「簡単に諦められれば、楽かもね」
「ならば、諦めるな!」
泣いて喚きたいのは、私の方なのに。
どうして、私以上に辛くて悔しそうな顔をしてるの?
「願えばいい。我に――」
「シュカ…?」
ねぇ、それは、どんな願い?




