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女神降臨Ⅱ  作者: 塔子
39/69

【39】

結局、あの母親に凄く感謝されてしまった。


“この名前に決めました!”なんて言われてしまう。


私としては、ちゃんと旦那さんと相談してからにして欲しい。



「でも、良い名前だと思いますよ」



そう言ってくれるのは、グリンダリア。気休めでも嬉しかったりする。



「そう?仏語で…」

「フツゴ?」

「えーっと、つまり“avenir(アヴェニール)”って“未来”って意味なの。あの赤ちゃんに、素敵な未来があるといいなぁっと思って…」

「大丈夫です!きっと、父親もその名前気に入りますよ」

「…だと、いいけど。でも、名前って存在するのに必要なものでしょう?だから、――!!」



この瞬間、私の頭の中のモヤモヤが消えていく。



「どうかしの?コウ?」

「ご、ごめん!ちょっと、急用が!」



そうだよ!どうして気が付かなかったんだろう!


『魔獣』というのが、名前のはず無い!


こんな簡単な事…。


『魔獣』が望んでるものは。


『魔獣』が欲しいものは。


それは“名前”だ!!


私は急いで神殿へ、『魔獣』が居る私室へ戻った。



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