表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神降臨Ⅱ  作者: 塔子
32/69

【32】


“死”の無い世界ってどんなもの?



弓兵部隊が『魔獣』を狙っている。いつでも射る事が出来る状態だ。


その中の一人が先走って、矢を放つ。



――待って!



私はまだ、訊きたい事が!!


迷う事無く『魔獣』と矢の間に飛び込んで行く。



「コウ!」

「きゃあー!!」



アトレイシアが私の名を叫び、グリンダリアは悲鳴を上げている。



「うっ!!!」



矢は私の右肩を掠めただけ。なのに、この激痛!!



「――愚かな。我は不死、傷付く事は無い」

「…でも、痛みはあるでしょう?」

「………」

「身体は傷付かなくても、心は?」

「………」



私は右肩の痛みに耐え、自分自身を奮い立たせる。


そして、今までに出した事なんて無い大きな声で――。



「この『魔獣』は私が預かる。誰にも危害なんて加えさせない!!」



不安と戸惑いと、どうするべきか分からないという雰囲気が漂う。



「ここは、アマビト様にお願いしよう。大巫女を失った今、他に頼る者も無かろう。新たな大巫女が選ばれるまで」



そう言ったのは、アトレイシア。


女王としての威厳を示し、全ての者を制す。


私はアトレイシアの言葉を聞き、激痛の中意識を手放していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ