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第壱章 新たなる道 前編

えー、皆さんこんにちは、霊影です。


やっと出来ました、二作目です!

かなり空いてしまいましたが、なんとか仕上がりました。

そして、今回の章から、多くのキャラクターが登場します!

会話表現等、読みづらい所もあるかとは思いますが、ゆっくり読んでいってください!


尚、リアリティー追求の為、実際に存在するかもしれない姓名が使われています。

あくまでもフィクションなので、一部を除き、全て架空仕様となっております。

ご了承のこと、よろしくお願い致します。


では、本編をどうぞ!!

ーーーーーーーーーーーーーーー



「どうだ、そっちは!?」

「ダメだ!こっちにはいなかった!」

「もっとくまなく探すんだ!!」

「更に広範囲に拡げるか…。」



「クッソォ!!いい加減しつこいんだよ、あいつらは!!」


そう言いながら少年は走る…。

どうやら何者からか追いかけられているらしい…。


「…………ハァ…ハァ…ハァ…、クッ、これじゃあキリがねぇ…。」


「そっちは探したか?」

「まだ探してないな…一応探しておくか…。」

「ッ!!マジかよ!?」


少年がいたのは完全な行き止まり。逃げようにもこのまま走り出せば見つかることは確定だ。


「人の気配がするな…仲間を連れてこい!路地の入口を全てふさぐぞ!!」


「…体力的にも突破は難しいか…ここはやりあうしかないか…。」


そう言いながら少年は何処からともなく巨大な剣を取り出した。相手はおおよそ30人程度はいるだろう…。


「さあ、来いよ。親父のところに送り返してやるぜ…。」


苦笑いしながら剣を構えた瞬間……


いきなり目の前に黒い影が現れた。


「ッ!?なんだ!?」


その影は人の形をしていた。

…とかなんとか考えているといきなり少年の方を向きながら……


ズガッ


「ぐふっ!?」


いきなり腹部を殴られた。しかもみぞおちに真芯で。少年は…あえなく気絶してしまった。


倒れこんだ少年をその人は肩に担いだ。そのまま路地の塀の上に飛び乗ってそのまま去っていった。


「……誰もいないな…。」

「……気のせいだったのか…。」

「おい、もっと広範囲に散索域を広げるぞ!」



ーーーーーーーーーーーーーーー



「ったく…何であたしがこんな事しなくちゃいけないのよ…。

それにしても…腹に一撃加えただけで気絶なんて…ホントにこいつ…強器アーツ使いなの…?信っじられない…。」


そんな事を呟きながら、屋根の上を走り去っていく人の影があった…。



ーーーーーーーーーーーーーーー



少年を抱えた…いや、担いだ少女はあるスポーツジムのような建物に入っていった。


「ただいま戻りました。」

「おう。お帰り〜。早かったな。」

「『早かったな』じゃないですよ…。それにしても、ホントにこいつなんですか?」

「信じ難いかもしれないが…。」

「…強器アーツ使いだと思って期待してたのに…正直ガッカリです…。」

「まぁ、そう言うなって。

…でもこいつは正真正銘、強器アーツ使いとしてかなり伸びていくタイプだからな…。

フッ…先が楽しみだ。」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



それから十数時間後……


「……う……うぅぅ……ん……ここは…何処だ…?」


少年が目を覚ました時、そこはどこかの建物の中のベッドの上だった。


「俺は…何を……そうだ…あの時誰かに…。」


そう考えていると…


不意に扉が開いた。

その奥には、20〜30歳程の男性がいた。


「おう、起きたか。ぐっすり眠れたか?」

「あ…あぁ。

……じゃなくて、ここは?」

「ここは治療室だが…?」

「いや、それは見れば分かるんだが…。」

「……あぁそういう意味か。

んー…そうだな……。

とりあえず…ようこそ、ギルド『アースクレイ』へ。」


「はぁ……『アースクレイ』……。」


見るからに完全に困惑している少年を尻目に男性は話を進める。


「俺はこのギルド『アースクレイ』のギルドマスター、灯墮とうだ りゅうだ。メンバーには一応『リーダー』と呼ばせている。君は?」

「……たちばな しゅうだ。」

「………そうか。じゃあ『シュウ』でいいな。」

「……で、一体ここは何なんだ…。」

「このギルドは、ざっくり言ってしまえば、何でも屋だ。

例えば、困っている人がいたとする。その人が悩みを『依頼』としてここに持ってくる。そうすれば、俺達が依頼を解決する。んでもって、報酬を貰うって感じだ。」

「……それで…俺は…なぜ?」

「ん?気に入ったからかな?」

「…そんな理由で……。」

「まぁ、良いじゃないか。あんまり気にするなよ。」

「……帰っていいか…?」

「……構わないが…帰る場所はあるのか…?」

「………。」

「…無いなら泊まっていけよ。ま、お前には多分その選択肢しか無いと思うが…。」

「……代わりに働け…と…。」

「タダで泊めるわけにはいかないしな。」

「……戦闘…いや、討伐でも良い…そういう関係の依頼はあるのか…?」

「あぁ…時々だが……というよりはうちに来る大体の依頼は戦闘、討伐、掃討や潜入って所だ。

……楽しいと思うぞ?」


「……分かった…。これからよろしく頼むぜ、『リーダー』。」

「…ふう、やっと警戒心を解いてくれたか…結構時間掛かったな〜…。こちらこそ、よろしく。」


そんな事を話終わってすぐ、また扉が開いた。


そこにいたのは、同年代の少女だった。


「リーダー、何してるんですか。書類、早く片付けちゃって下…あ、起きたんですね、そいつ。」



全身を黒いコートで覆い、膝辺りまでありそうな長さのツインテールの黒髪………


「あああぁぁぁーーーー!!!!」

「ちょっ…いきなり大声出さないでよ!…鼓膜破れるかと思った…。」

「お前!あの時の!」


……そう。この黒ツインテールの少女こそ、修を気絶させて連れてきた本人である…。


すると、龍が少女の方を向いて…


「おい、梓!お前はホントに…」

「えっ!?な、何ですか、いきなり!?」

「少しは手加減というものを覚えろ!いくら相手が強器アーツ使いだからといっても、一般人だぞ!それをお前は期待していたとか言って思いっ切り腹をぶん殴って気絶させた状態で帰って来て数分後には起きてるだろうと思って話に行こうとして志保に聞いてみたら、腹部で酷いくらいに内出血が起きてて完治に約十時間必要だとか言われて…」

「あ…あの、リーダー?それって私情入ってませんか…?」

「問・答・無・用!相手の力量を見切った上で攻撃出来なければ、戦闘にも影響が出てしまうぞ!」

「……はい…すいませんでした…。」


目が点になっている修を横目に説教が続く最中…


「ただいま戻りました〜。…ってお二人とも、何をしていらっしゃるのですか?」


またもや知らない顔の人が扉を開けて入ってきた。


見るからに…ナース服だ……が、かなり若い。

10代後半〜20代前半程位か…。


その女性に気づき、普通に起きている状態の修を見て…


「……あ、もう大丈夫みたいですね。良かったぁ〜。」


と、微笑みながら言っていた。


さすがにこの状況に耐えかねた修は…


「ちょっ、リーダー、この人達は…?」

「……ん?あぁ、こいつらは俺のギルドメンバーだ。

今説教していたのは、双葉ふたば あずさ。多分お前と同年代だな。

そしてこっちのナースは、愁看しゅうか 志保しほ。お前よりは一、二歳上だろう。二人とも、こいつは橘 修君だ。仲良くしてやってくれ。」

「……これから…よろしく。」

「宜しくお願いしますね。」

(……もしかして、この二人……性格、真逆…?)


何て事を修が考えていると…


「そういえば…確か強器アーツの事はまだ教えてなかったな。」

「…アーツ?」


修の頭の中では…何の事やらさっぱりなのは言うまでもない。


「そうだな…どこから話せばいいか……じゃあ…まず、強器アーツというものが何かについてだな。志保、こいつ動かしても大丈夫か?」

「…一応大丈夫ですけど、激しすぎる運動は控えさせてくださいね。」

「よし…修、ついてこい。」

そう言って龍と修は治療室を出た。


「アーツというのは、皆が皆持っているわけではないんだ。ごく少数の人類だけが持っている巨大な武器…そいつの事を俺達は『強器アーツ』と呼んでいる。そうだな……確率で言えば、百万分の一程度だな。」

「今の日本の人口って…約一億人だよな…。つまり……、」

「あぁ。今、日本に百人程度ってとこだ。」

「……ちなみに、このギルドは何人メンバーがいるんだ?」

「えーと……七人だな。」

(このギルドだけで約七百万人分…!?この町の人口より飛び抜けて多いじゃねえか!)

「……ん?どうかしたか?」

「あ…いや…何でもない……。」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「おっ、ここだ、ここ。」


そこには厚く、いかにも頑丈そうな扉があった。


「…ここは?」

「戦闘訓練及び基本的戦術の鍛練所…つまり、ただっ広いジムみたいな所だ。」

「何なんだ、その遠回しな説明…」

「まぁ、普通のジムじゃないけどな。」


と言いながら、龍は軽そうに扉を開ける。

開ききっていない部分を修は押してみたが、開くどころか…びくともしなかった。


「下手にさわらない方が良いぞ。この扉、片方だけで10キロあるからな。」


二重の意味で驚く修を中に入れ、龍は扉を閉めた。


「…じゃあ始めますか。

…コード230、展開。」


龍がそう言うと…


『…code230、展開します。』


どこかからのそんな声…いや、合成音と共に、ジム内の景色が変わっていき…

次の瞬間には、全面金属張りの空間が広がっていた…。


「こ、これは…?」

「紹介しておこう。このジムにプログラムしておいたAI、ミリア=グラスデインだ。」

「AI…?」

「ミリア〜?こいつは新入りだ。そんなに警戒しなくても大丈夫だぞ〜?」


…と龍が大声で話すと、

いきなり修の正面に女性の映像が現れた。


『初めまして。私はこのジムの鍛練用設備設定及び管理を行っている自律式AI、ミリア=グラスデインです。ミリアとお呼びください。』

「はぁ…よろしく…。」


「ここの使い方は俺が教えておくから、そこから先は後で良いか、ミリア?」

『了解しました。』


そう言ってその映像はいなくなった。


「……じゃ、早速見せてもらおうかな……修の強器アーツを…。」

「へっ?俺の強器?」

「……さっきまでの話を聞いてなかった訳じゃないよな…?」

「…もしかして、こいつの事か?」


そう言って、修は巨大な剣を出現させた。


「そうそう、それそれ。

…いやぁ、やっぱり近くで見ると違うな〜。」

「こいつが、強器なのか?」

「…そうだ。こいつがお前の強器だ。」

「…こいつが……俺の…。」


…continue to the second time (中編へ続く)

えー、皆さんいかがでしたでしょうか?


会話文が多すぎてしまい、かなり読みづらいかもしれませんが、

その点も含めて、ご意見、ご感想を頂ければ幸いです。


皆さんの多くの意見で、この作品をより良くしていければ…と思っています。


では、次回の第壱章 中編でお会いしましょう!!

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