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不死が死にまくりとは何ぞ?  作者: 我何画何我
2 国の中の探検
8/15

「一狩り行くぞー!」

作者からのお詫び


下のスペースの用途は定まっているのでここに書かさせていただきます。

ここ一週間ほど忙しくなりますので更新が来月くらいになると思われます。

申し訳ありませんが、そのころにまたご覧ください。






本編でーす。


「先輩」

「え~・・・何事・・・追加ならもういらないよ・・・」



ぐったりとだれている真っ赤なマントを着た少年はイスに崩れるようにしていた。

原因は机にある大量の書類。高さは70センチにも到達する書類を昨日から目を通し続けていた。一旦休みはしたものの、今日の朝まで続いていたのである。春の陽気が正直うざったいくらいに疲れていた。



「何でこの時期に書類集中するかなぁ・・・ってか王様の仕事ってこんなんなのか?で、何さ?」

「明日から5日間休暇です」

「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜お〜〜〜〜〜〜〜〜っ!待ってました!」

「サナも休暇です。それでお願いなんですけど・・・」

「内容によるけどどうぞ?」


「国の中と町中案内などしてください!」


「ああ、余裕余裕?」

「いや、普通余裕じゃないですよ。仮にも国王、一応女王みたいな立場の2人ですよ?どうやっても護衛もつきますし街の中移動もなんかすごい面倒くさいことになりそうで・・・」

「大丈夫だ、問題ない」

「・・・(ジト目)」

「いや、本気で気にならない普段の町並みを歩けるよ?」

「期待してますよ」



このあとの少年の行動は変装道具を用意するでも兵士に集合をかけるでもなく、亜空間の入り口を開くでもなかった。メモを書いて書類の一番下に置くと、



「さて、寝るか」



昼寝を始めた。



書類を受け取り確認をしていたジッツがそのメモを見て驚愕し騒ぐのは後ほど。








翌朝。普通な軽装の町人服に着替えた2人は街に出かけた。護衛なし、変に見る人なしで。



「本当に気にされていない・・・」

「そりゃあ当然そういうスキルですから!」

「認識を偽るスキル【虚偽トゥルー真実ライ】ですか・・・そんなことできるんですね」

「普段からずっと使用してるけどね。ステータスに対してなら」



道がだいぶ狭くなって人通りがまばらな道を進む。



「まあそれならいいですけど。どこ行くんですか?」

「 行きつけのお菓子の店あるからそこヘ行こうかと」

「なるほど、あのいつもの場所ですか」

「まあそうだけどさ・・・ストップ」

「え?」


「そこにいるの出てこいよ」


「気づかれたか。出て来いお前ら!」



そこに出てくるのは見覚えのある8人組。

手に持つ武器は青銅の剣や斧に「ぱわーあっぷ」してた。



「よお久しぶりだなぁ!前回は巫山戯たことにしてくれやがって!」

「・・・先輩、なんですかこいつら。知り合いですか?」

「忘れる、忘れろ、忘れてまえ。こんなヤツら((;゜Д゜)オレシラナイ」

「一人称変わってますよ」

「てめえ俺らを無視していちゃついてんじゃねえよ!NW8の・・・」



ヒリューは右手に鉛筆を出現させた。



「鉛筆、射出!」


「ほぶっ」「ぐはっ」「あべしっ」「ひでぶっ」「たわらばっ」「のぽっ」「うぽつっ」


「お、お前ら!」

「チッ、外したか」



サナはいつの間にやら鉛筆を受け取っていた。



「えい。」


「ノンッ!」



静けさが戻った。





「おう!いらっしゃい!今日は彼女連れかい?」

「か、彼女っ・・・」

「彼女じゃなくて従兄弟の従兄弟ですよ(嘘)。遠くから来たんで街を案内してあげてるんです」

「おお、そうか!この街はどうだ?騒がしいのもいるけどな!今の王様になってから活気が戻ってきたんだ」

「(*´∀`)」

「ええ、いろいろありますよね。結構いい街だと思います」

「そうかそうか!楽しんでいけよ!」

「おっちゃん、クッキー2袋とクレープ2つ」

「あいよ!」

「クレープ?こんな街、というか国にあったんですか?」

「ああ、それなんだけど僕が教えたんだよ。急に食べたくなってねー」

「料理、できたんですか?」

「ほとんどできない。でもレシピと作り方はだいたい頭入ってたし、なによりこのおっちゃんがだいたい原型作れてたから」


「ほいよ!お待ちぃ!」

「いつもどーも」

「あ、ありがとうございます」



〜数分後〜



「ありがとうございました」

「それじゃまた来ますね〜」

「おう!待ってるぞ!」


「なかなかしっかりしていましたね」

「まあ、もともとある程度の方ができていた、って言ったじゃん。そこから教えてみたらあの有り様」

「なるほど・・・それで、次はどこへってまだNWこれ8のびてたんですか」



通る道の途中にいたのは先ほどやられたばかりのノースウル(ry のメンバー。



「まあ、まだしばらく起きないだろうかな。放置、放置♪」

「・・・・・・」

「つ、次行こうか?」

「そうですね」

「え〜っと次は・・・・・・」







時刻は午後4時を迎えた。からまれること1回、冷やかされること7回で40店回ってきた。

え?時間経過おかしい?スキル使えば万事解決。



「だからって何も1日で全部行こうとしなくても・・・」

「使えるものは使う、それでいいじゃん。それよりもこのあとの方が重要だから。・・・狩り行くぞ(目の端キラーン)」

「あの、時間大丈夫なんですか?どう考えてもこれから行って帰って来るとなると(移動時間を考慮しないとしても)夜になってると思いますけど?」

「ああ、それなんだけどジッツに5日間旅をして来るからよろしく、って置き手紙しておいたから大丈夫」

「よく許可降りましたね・・・普通降りるとは思いませんけど」

「まあ、チートステ持ってるから問題ないでしょ」

「まさか・・・」

「さ、さっさと行こうか?スキルあるからまず問題ないし」

「それもそうですね!せっかくだからここ5日間満喫します!」



花が咲くような笑顔でサナが答えて ヒリューは



「生活用簡易版【時絶クロッカー】200分の1」



時     間     の     進     む     ペ     ー     ス     が     ゆ     っ     く     り     に     な     っ     た     。



「anrysk」



こちらの時間が戻された。しかし、ヒリューとサナ以外はゆっくりと進んでいる。

ちなみに↑の発言、通訳すると『あ、ナレーションとかまでゆっくりにしちゃった。そこは戻そう』とのこと。


現実時間にして1分、ヒリューとサナの時間換算にして3時間と少しが経過した。

現在地点は街から東に移動した所にある平原地帯。名称はペピッピ平原。どこからともなくモンスターが湧き出てくるのである。



「先輩、疲れました。もう帰っていいですか?」

「おいおい何を言っているんだい覚凪ちゃん?これから始まると言うのに」

「『ちゃん』付けはやめてください。ってかキャラ作りしようとしていますよね。これ、寝る時とかどうするんですか?勢いで来ちゃいましたけどそんな生活用に使えるスキルありましたっけ?」

「なら仮拠点をここにしようか?」

「え、いや、モンスターとかの心配は?」

「モンスターも賊も風も雨も噴火も嵐もA◯Bもライブも気にならない設備完備、それに加えて欲しいものは食べ物とか人とか以外何でも出て来るという完全体!広さは覚凪自身の能力で拡張可能!そんな家がなんと・・・」

「なんと?」

「材料なしで!一瞬で!無料で!完成する!」

「今すぐ作りなさい先輩!」

「【制作者創作クリエイターメーカー】!キャン◯ングカプ◯ル〜(だみ声)じゃないけどそんな感じに」

「・・・・・・(手にナイフ)」

「ごめんなさい、調子乗りました。とか言っている間に大きな家ができたよ。小部屋とかは自分で作っておいて」

「わかりました〜」

「このあと、ヒリューの手によって生まれる!」

「生まれ変わる、じゃないんですね」





赤い三角屋根の、ど◯森に出てくる最初の家みたいな感じ、どこが大きいんだ。しかし中身は覚凪が拡張したため広々としている。それでは中を見てみよう。

入り口にはドアがあり、特に飾りはない。ドアを開けると日本・・らしく靴を置く所を作っていた。そして廊下の左右に1部屋ずつ横に作り、廊下の先に大きな部屋を作っていた。

計3部屋。見た目の面積は10㎡のはずだがどう見ても100㎡は下らない。ドアから向かって右がヒリューの部屋、左がサナの部屋だ。

それぞれベッドが置かれ、サナの部屋には好き勝手にぬいぐるみなどがあった。ヒリューの部屋は・・・特に何もなし。奥の部屋には調理台とかが置かれていた。



「ネコ出してくださ〜い」

「はいよ〜」


ニャ〜


「とりあえずこんな所でいいです」

「あ〜疲れなかった」

「そうですね」

「周辺見て来るから適当にくつろいどいて」



と言うとドアを開けて外に出た。いちいち時間を止めるようなことはしないので時間が経過して夕方になろうとしている。モンスターは日が暮れると活発化、また、強いモンスターが出やすい傾向がある。そのため弱いうちは『日が暮れたら帰っておいで』みたいなことになっている。しかし今回はむしろ夜になってからの狩りが狙いである。難易度など0以下に等しい状態でも別にいいが、それでも少しでも強めのモンスターの方がいい、と言うことで。


家の周りで何か呟きつつ歩いたあと再び家に入る。そのあと目覚まし時計を作り出して軽い睡眠を取った。



午後7時。



「一狩り行くぞー!」

「はいはい、そのテンションどうにかなりませんか。お腹が空いて機嫌が悪くなりそうです」

「クッキーをテーブルに置いといたのに寝っぱなしで取りに来なかったのが悪い。僕は悪くないぜ?」

「うぐ・・・出しなさい!」

「はい」


少女食事中・・・


「1、2、3・・・多い方かな。行くぞ」

「はい!久しぶりに力を出せますね!」

「(すげー元気になってる・・・)見た感じクローウルフとチェックデビルとハンマーコングが近辺に10体いるみたいだ。オーバーキルしたって素材が砕け散る程度だからそれほど気にしなくていいよ」




ちなみにこの平原の昼間の推奨レベルは個人で10〜と初心者向け。

クローウルフは名前にある通り鋭い爪が武器の時折二本足で立ち上がるオオカミ、推奨レベルは17は欲しい、と言った所だ。

チェックデビルは小型の羽の生えた悪魔、しかしそこまでランク自体は高くないのでせいぜい空中1mを浮き続けられる程度の高さにしかいない。炎の攻撃をして来る厄介者。推奨レベルは15以上。

最後のアーマーコングは鎧のように硬い皮膚を持ち、その腕による一撃は『初心者殺し』の異名を持つペピッピ平原のツワモノ。推奨レベルは20以上でソロでこれさえ倒せれば別の国に旅立っても簡単には死なないだろう、と言った所。


が、



モンスター側からしてみれば阿鼻叫喚の地獄絵図状態と化していた。



数瞬早く動かれる動きを想定して回避行動を行う練習をするヒリュー、大技を試し撃ちしてみるサナの僅か2人によってフィールド上のモンスターは全滅。

この間、5分。



「再ポップ待ちかー・・・」

「まるでゲームですよね」

「なのにゲームじゃないのが不思議だよなぁ」



ヒリューは何気なく空を見上げた。夜空に星が鏤められている。そのとき、黒く大きな影が空を右から左へと横切った。右側には山脈があり、山を越えるとここに辿り着く前にいた別の大陸へ続く海がある。



「・・・・・・」

「?どうかしたんですか?」

「なんとなく、だけど」

「だけど?」

「遠くない先で嫌で面倒なことがありそうな気がする」

「珍しいですね。そんなフラグ発言をするなんて」

「・・・今すぐどうこうなることじゃないから仕方がないな」


【偽装の真実】トゥルーライ

封印系スキル


認識されるものを別のものに見えるように、聞こえるようにするスキル。

かなり上位のスキルなので簡単に見破ることはできない。


【時絶】

省略。


【制作者創作】クリエイターメーカー

闇系スキル


見たことのあるものをそのまま作り出すことができる。

ただし、人を作ったり食料を作ったりはできない。

耐久値がなくなると消滅する。

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