「これで、諦めてもらえますか?」
復帰できそうですけどこれからの学校がどうなることやら・・・
2週間に1回以上を目標に頑張ります。
そして無茶をしますw
『魔法殺しの魔法使い』というのを書き始めますのでよろしければそちらもよろしくお願いします。
どちらも更新は遅くなりそうですが・・・
女は驚いた表情をした。
左手が下がった。
「降参しますか?」
「ええ・・・嫌よ!」
「なっ!」
腰の籠に手を入れた瞬間に青く輝くナイフが出た。 その切っ先を向けると青い光が迸った。
とっさにレイピアを投げて防ぐとレイピアはたちまち凍りついた。
「なに・・・」
「くっ・・・不意打ち失敗ね」
ナイフはもう輝いていなかった。
と、確認すると同時にそのナイフを
「【投閃】」
投げつけた。同時に反対の手で次のナイフを取り出していた。
同様に青い光が放たれる。
「【盾】ッ!」
半透明の盾が凍り付く。そのナイフを立て続けに投げたため盾にぶつかり、それぞれ壊れた。女が籠に手を入れている間にヒリューは手を下ろしてナイフをばらまいた。
「さっさと諦めてもらえるとその武器の消費も少なくて済むと思いますけど~?」
「ッ!その手に乗らないわよっ!」
ナイフを向けられた瞬間に落としたナイフで壁を作り凍らせて続く投げナイフも防ぐ。氷が割れても【影手】で補強しているので崩れることがなかった。
「ああ・・・もういいかな」
氷の盾にヒビが入るのを確認すると同時にナイフをまとめて投げ飛ばした。乱雑に投げたはずがそれは扇形に広がって飛んで行った。
【影手】で氷を放し、籠に手を入れた女の目の前でナイフの動きを全て捕縛する。
「これで、諦めてもらえますか?」
「あなたね・・・どれだけ手加減してるのよ・・・これ以上は本当に無理ね。降参するわ」
退場するその様子を眺めながらぽつりとヒリューは呟いた。
「別に全力でやってるのに」
「情報ください」
唐突にヒリューは情報屋に切り出した。
「お?やっぱりいるのかい?」
「必要というよりは楽をしたいので。次当たる相手と決勝の相手をお願いします。言い値で結構ですけど外れたような金額なら別にいいです」
「決勝を見据えてるのかあ。まあ、いい。5万Gだよ。次の相手は王国騎士団の1人だね」
ヒリューの顔が引きつった。
「不良騎士、って所かな。片手剣と盾を用いた戦いをしている。鎧も支給されているなかなかのものだ。戦い方は殺すことを考えているみたいでオーバーキルしてるよ」
「・・・(誰だか知らないけど捻るか)」
「決勝の相手は・・・多分負ける」
「そういうこと言っちゃいますか?」
「手を触れずに相手を気絶か殺しているんだ。恐ろしいものだね」
「ありがとうございます。ではどうぞ」
「まいどありっ」
「やはりね・・・」
視たそこには
ヴァルター Lv63
「ガキが相手かぁ!?よくここまで勝ち残っているなぁ!」
「王国騎士団第七部隊特攻隊長ヴァルター」
「へぇ。俺のこと知ってるのか。もしかしてファンか?ならド派手に殺して差し上げようじゃねえか!」
「貴様に処罰を下す」
ごぉぉぉぉぉんと噛み合ない会話が終わると同時に試合開始の合図がなる。
「おらよぉ!【斬殺】ぅ!?」
蛇顔のヴァルターが盾を突き出しながら振り上げた剣が紅く禍々しい輝きを放ちながら近づこうとしていた矢先、今まで自分から素早く突っ込むことのなかったヒリューが一瞬で間合いを詰め切り両手にはナイフではなく片手剣をそれぞれ持っていた。
突き出された盾を両殴りで弾き飛ばしヴァルターを壁にまで叩き付ける。地面を剣で叩き付け加速を付けてヴァルターに迫る。速度が今までの動きよりも更に速かった。
空中にいる時間がやたらと長い。その宙にいる姿勢のまま叩き付けられた衝撃に咳き込もうとしたヴァルターの頭の両脇を二本の剣が突き刺さった。更に大剣二本を出現させ、再び地面に叩き付けて煙を巻き上げた。
「ひぃっ!?」
「【影煙】」
黒い煙まで発生しヒリューとヴァルターは周りから見えない状況になった。
「く、クソがぁっ!調子乗ってんじゃねえぞ!」
「どの口がそれを言っている」
立ち上がろうとしたヴァルターの腹を鎧越しに蹴り飛ばした。
「がはっ!?」
「国王の名の下に貴様は職務怠慢、違反その他の項目で城送りだ」
ヒリューはフードを一瞬とった。
「ヒ・・・ヒリュー・・・様・・・?」
「こんなところで使うとは思わなかったな。転移結晶、城の訓練場に飛ばせ」
「おお待ちくだぁぁぁぁぁaaaaaaa」
手に取った片手大のクリスタルをヴァルターに叩き付けると真っ白な光が生じた。大剣で消えた瞬間の場所を叩き付けて地面にクレーターを作った。
煙が晴れると確認に着た男が、いや観客皆驚愕の表情を浮かべた。
「お、おい?さっきの男はどうした?」
「ああ、あの光で消え飛んだんじゃないんですか?」
「他人事のように言いやがって・・・でも確認が取れないのもそこに衝撃のあとができてるのもあるからな・・・仕方がない」
準決勝は余りの速さに進んでしまった。
□ ■ □ ■ □
ヒリューが決着してからのこと。城の中。
「ジッツ・・・」
手足を縄で拘束されたヴァルターがいた。
目の前にはジッツただ一人がいる。
「せめて『さん』を付けなさい。あなたは間もなく処罰が決まります。わかってますね?」
「ああ、そうですねぇ!【尖打】!くたばっとけ書類ジジイ!」
一瞬で縄を力づくで引き契り、腕を細く引き絞らせ心臓を狙った。
しかしそれは「ぱしっ」という弱い音と共に軌道を変えさせられた。
「あ?」
「ふむ。体は鈍ってなくて良かった。それよりも悪い子にはお仕置きが必要ですね」
右手を鳩尾に当てると凄まじい衝撃がヴァルターの中を走り抜けた。そして一瞬にして気を刈り取られた。
□ ■ □ ■ □
翌日。決勝戦を前に観客は大盛り上がり、ヒリューは大盛り下がりしていた。
「あー言葉を考えとかないとな・・・」
【影煙】シャドースモーク
闇系スキル
煙幕を発生させる。ある程度は意識して操れる。視界の悪さ?ポ◯モンでサト◯とかが見えないとか言うレベル。
【尖打】ピッキング
攻撃系スキル
手刀で相手を貫く物理攻撃。




