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-NOVA-  作者: 原田酒
二章 魂と放熱編
13/17

手と手

うん

 「俺を舐めるなよ?そのお粗末な武器で俺を殺せるかな?」


「やってみせるよ、バラバラにしてやる」


再び攻防が繰り返される。その激しい戦いは、速度をどんどん上げていく。


「ここらで一つ、面白いものを見せてやるよ」


「へえ、何を見せてくれるンだい?」


アレスが瞬きもしないうちに、マヌスは懐に潜り込み、手を広げ、薬指だけを折り込む特殊な形に変えて、アレスの腹に手を当てた。


そして、こう呟く。


「『Dancer in the dark』」


瞬間、アレスの腹部から、内蔵まで、とんでもない衝撃が走る。


あまりの衝撃に、すぐに吐血してしまうほどだった。


すかさず、マヌスは蹴りを入れ、壁に叩きつけた。


「随分とがら空きだったぜ?最近怠けてるんだなあ?」


「黙...れ」


なんとか立ち直り、マヌスを睨みつける。


「俺のホロコーストを教えてやろうか?その名も、『All You Need Is Kill』。手の形を変えることで、相手に様々なダメージを与えることができるんだ。


そんでもってこの威力は、このウルティマ社製の義手のおかげさ。こいつは俺のソウルエネルギーの質量を大きくしてくれる。大体、70%増しってところだな。もちろん、その倍率も変えることができるんだぜ?

俺の手の形をしっかり感知して変えてくれるんだ。だから技によって臨機応変に対応してくれるんだぜ?


それだけじゃねえ!あとは」


「もういいよ、それ以上喋るなよ」


「何イ?お前この義手の素晴らしさを」


「黙れっての、聞こえねえのか?お前、マジで俺のこと怒らせちまったぜ、アンタ」


「へっ。おら、御託はいいよ、続きやろうぜ」


その言葉をマヌスが口にしたとき、アレスの指から赤い直線が腹を貫通していた。


(何っ!見えなかった!えげつないスピードだ...しかも、さっきの赤とは理由(ワケ)がちげえ!さっきのは鞭みたいで数本あったが、これは完全なるレーザーだ!)


「いいンだぜ?このまま頭まで切り裂いても」


「...やれるもんならなア」


今度は指を揃え、人差し指、小指を曲げ、親指はまっすぐに立てる。いわば銃のような形に変えた。


「大サービス。こっちも見せておいてやるぜ。『LEON』!」


手を広げ揃えられた中指と薬指から、青いレーザーのようなものが射出された。


そのレーザーのようなものに、アレスの赤いレーザーは断ち切られた。


「風穴は空いちまったが...今度はお前がド(たま)に開けられる番だぜ...ピアスみたいにな」


その銃口をアレスに向け、発砲する。が弾かれる。それは第二幕が始まる音だった。


再び高速の肉弾戦が幕を開けた。


鞭のようなレーザーがーが壁や柱を削り取っていく。


アレスは持っているすべての機能を巧みに操り、激烈な攻撃で攻めていく。


再び距離をとったとき、アレスはまたも仕掛けようとある体制を取った。


(なんだ?また鞭攻撃か?パターンはもう読めてるぜ...)


アレスは指先を床につけた。


その時、マヌスはなにか異変を察知する。地面から、何かが迫ってくるような気がした。


その勘が見事に当たり、地面から赤い鞭が飛び出し、顔面を貫こうとしてきた。


その数は指の数だけあり、それが柱や壁など構わず突き破って襲いかかってくる。


「おいてめえ!せこいぞこんなことしやがって!」


「セコイもクソもないよ、勝つためならネ」


(近づけねえ!たったの十本だが、そいつらが俺の動きを手に取るように察知してきやがる!俺が何処かに着こうとすれば、その着地点を確実に捉えて生えてきやがる!)


「これが、俺の戦い方だよ。そして、これが俺の技の一つ。『罪滅ぼしの鳥籠』」


床から次々と鞭が襲いかかり、交代を余儀なくされる。


(あぶねえ、なんとか避けきれたぜ...鞭の本数は...9本か...9!?まずいっ!壁に追いやられたっ!)


「まず片手破壊。まだまだこれからだよ」


「なぜ俺自体を狙わなかった?」


「お前が随分とその機会の手を大事にしてたみたいだからね...いじわるしたくなっちゃった」


「ガキが...殺す!」


マヌスが距離を詰め、アレスと手をガッチリ合わせ張り合う。


「ウルティマ社のはこんな傷で機能停止したりはしねえよクソッタレ。お前を殺すまでは、俺も、俺の手も永遠にお前を攻撃し続けるぜ」


「なっ!」


「この手の形...してやったりだぜグットボーイ!」


「『Full Metal Jacket』!」


アレスの体に衝撃が絶えず流れ続ける


「これは俺がお前にかける『加圧』だぜ...ほらどうやって切り抜ける?俺から離れねえと骨が駄目になるぜ?ご自慢のそのボロい義手も使えなくなるなあ!」


「ぐっ...あああ!」


「おらおら、どんどん『加圧』は増してくぜ...!」


瞬間、マヌスの右目が見えなくなる。


「て...めえ、この『加圧』の中で人差し指のレーザーで俺の目を潰しやがったな...!」


「どう...する...?マヌス...アンジェラス...こ...の..ままじゃ...脳.に..到達..し...ちゃ...うぜ....ええ!」


マヌスはその熱いレーザーが眼球の中を進んでくるのを感じる。


「黙れ!俺は『加圧』を上げていくだけだ!もうお前の腕や肋骨だって折れているはずだ!それに臓器だってなあ!」


「もちろん...ぐちゃぐちゃの...バッキ..バキだよ...」


「じゃあなぜ動ける!なぜ攻撃をやめようとしない!」


「俺には友だちがいるからね...悪口や無駄口を叩ける愉快な仲間たちがね...」


「それと...この俺のヘパイストス製の義手をバカにされたからなあ!」


その言葉を叫び、レーザーは完全にマヌスの頭部を完全に貫いた。


同時に、アレスを立て続けに襲っていた『加圧』も無くなった。


すでに足の骨も折れていたので、アレスはその場に倒れ込んだ。


「わ...悪いね、ふたりとも、そして新人君...戻れそうにないよ...君たちだけでも...」



 晴天が広がる部屋。マッカーサーは不快に感じていた。それは、眼の前にいる敵にもそれを抱いていた。


「なんだ、お前」


その二人は見つめ合っている。


見つめ合っている。


「なんか言えっ!」


「作戦通りだ」


「誰だお前?」


それには答えず、ランスとなった両手を使って攻撃してくる。


(この突き、このランスの感じ..まさか...)


「お前、ジャックか?」


その答えにも、再び答えはなかった。







プグナ・アレス

性別 男

使用メカ:戦争兵器アンタレス

義手のような戦争兵器。ある決まった動作をすると、それ自体が刃になったり、他にも鋭い爪、レーザーウイップ、ビームが出せる。

ルース・グールマン、テュール・マッカーサーと仲が良い。

生クリームは家に常備してあり、仕事終わりは泡立てず液のまま飲んでいる。


マヌス・アンジェラス

性別 男

使用メカ:前腕型 戮影衝撃・勠影光線現像兵器(通称 ウルティマ・ベガス)

手を様々な形にすることによって、衝撃を加えたり、本当は光線を放つことが出来る。

ソウルエネルギーをこのメカによって現像させ、パワーを増幅させている。


ホロコースト:All You Need Is Kill

相手に対して様々な傷をつけることが出来る。メカのお陰であの威力になっているが、彼本人デフォルトの力だと、彼の魂が弱いものなので、威力は弱い。

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