M編:味わからないデザート
聖都アークライトに来てから、姉様と街を歩いていた時に起きた出来事だ。
「あの店のスイーツ、すごく美味しそうだよ、シェリア」
「でも列に並んでいる人が多すぎるよ」
「これこそ人気がある証拠だよ、見に行こうか」
どうやら姉様の好奇心を完全に刺激してしまったようだ。仕方なく彼女と一緒にいくしかない…
「それは待ちきれないよ、やっぱりやめよう」
「だめだ、そうしたら余計に味わいたくなるじゃないか」
やれやれ…
私もスイーツは好きだけど、この列、すごく長そうだな…
「シェリアはここで待ってて、並んでくるから」
「やっぱり私が行くよ」
「いいから、座って」
姉様がそんな様子のとき、妹である私に逆らう方法などあるはずがない…
仕方なく座って姉様が戻るのを待つ。視界も良く、とても居心地の良い場所だ。
待っていると、非常に目立つ人物が視界に現れた。
(わあ、あれは誰?)
背の高いスタイル、一目見ただけで非常に高貴な人物が現れた。
彼女は辺りを見回した後、こちらに向かって歩いてきた。
「やあ、君だったのか」
「え?」
「すまない、私はユイナと言う者だ、事情あって、ここに来た、あなたのお名前伺ってもいいか?」
「あ、はい、シェリアです」
「いい名前だ、ここで何をしているの?」
「えっと、デザートを食べるのを待っているところです」
「なるほど、ちょうど私も似たようなものを持っている。」
彼女は自分の後ろから、とても緑色のデザートを取り出した。
「抹茶トリュフ?」
「あ、そういうものだ」
「苦くないですか?」
「わからない。私も食べたことない。」
「え?じゃあ何で持ってますの?」
「実は私は誰かに頼まれてこの場所に来て、これを誰かに渡すからついでに一言を言うように言われたのだ」
「えっと、何の一言?」
「これからも楽しみにしてと」
「え?言ってること意味わからないですけど」
「実は私もよくわからないだが、受け取って貰っててもいいかしら」
「…わかりました」
「感謝する、用事かすんだし、私も帰るとしよう、まだ何処かで」
「あ、はい」
どうもどこもかしこも不思議でならない人だなあ…
「お待たせ、シェリア、何あれ?」
「デザートらしい」
「誰からもらったの?」
「ユイナと言う不思議な人から」
「食べたの?」
「まだだけど」
「大丈夫かしら?」
「わからない…」
不思議な出会い




