80 襲われたアツシと、ダングル王国から宣戦布告されたノスタルミア王国。
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ラスカール王国の奴隷市場。
此処には人間だけではなく獣人も多く奴隷として売りに出されている。
ラスカール王国で孤児院に配達などをしてくれる奴隷を探しつつ、カナエには俺から離れないようにさせつつ鑑定しながら歩いて行く。
すると兵士詰め所があり、「お疲れ様です!」と声を掛けてから進んでいく。
途端、屋根の方に危険察知が働き、敵は屋根からの奇襲をかけるのだと理解出来た。
「カナエ、上からの奇襲に気を付けろ。先ほどの兵士詰め所は分かるな?」
「了解です」
そう小さく呟きながら奴隷たちを見ていく。
獣人奴隷が望ましいが――そう思っていると一組の女性獣人達に目が行った。
【ファン:生活魔法スキル4・料理スキル4・体力3・素早さ3・空間収納中】
【ノル:生活魔法スキル4・料理スキル3・体力5・素早さ4・空間収納中】
【アルマン:生活魔法スキル4・料理スキル5・体力4・素早さ2・空間収納小】
女性のチームのようで是非とも欲しいスキル持ち!! 奴隷商の元へと向かう。
「こんばんは! 良い月夜ですね! あの獣人三人の事をお聞きしたい」
「あー? ああ、アイツらは元冒険者だよ。食うに困って冒険者になったが、依頼をこなせず借金奴隷さ」
「なるほど、その借金を払えず売りに出されたと言うことか」
「そうなるねぇ。アンタ買いたいのか?」
「是非欲しい人材だと思ってな! 話をしてみても良いだろうか」
「好きにしな。だが借金奴隷だから高いよ」
「それはそうだろうな!」
そう言うと三人の元に歩いて行き、話をする事になった。
「やぁ、こんばんは!」
「聞こえてたよ。アタシ達を買ってくれるの?」
「どうせ男たちの慰みものにするんだろ」
「最低だ」
「すまん、俺は妻になる婚約者一途だし君たちを男の慰みものにする気は毛頭ない。だが、君たちにはこのラスカール王国で、孤児院の支援をして貰いたいと考えている」
「アタシ達にシスターになれって?」
「いや、孤児院へ時折食べ物を運搬して貰いたい。また、ラスカール王国にある産直と言う市場でも働いて貰いたい。衣食住は保証しよう」
「「「本当に?」」」
「嘘は嫌いだ。君たちが俺に買われてもいいと言うなら、君たちの衣食住は保証する。その代わり俺の頼んだ仕事を全うして貰いたい。先に言った通りまず頼みたいのは二つある孤児院へ定期的に食べ物を運ぶのと、産直と呼ばれる市場で働いて貰う事だ。ノスタルミア王国のストレリチアと言う店や村に聞き覚えは無いか」
「チラッと聞いたことだけはあるよ」
「逃げて行った獣人達のオアシスって聞いたけど」
「俺はそこの村長をしている。君たちがまともに働くと言うのなら、結果次第ではストレリチア村に案内することも可能だ」
「「「……買って下さい」」」
「分かった。だがシッカリと働いて貰う。それだけは忘れないでくれ」
そう言うと奴隷商の元に行き、三人を購入すると伝えると「アンタも物好きだね、獣人なんて」と口にしつつ三人を連れて行き、首輪か、ジュッとやるかと聞かれ、見えない所に一番小さい物でジュッとして欲しいと頼むと、三人は怖がっていたが、子供でも耐えれるくらいの小さい物な為、ジュッとやられて予想よりも痛みが無かったようでホッとしていた。
「では、君たちの住む場所に案内しよう。道中もしかしたら俺が襲われるかもしれないが、そこだけは覚悟してついてくるように」
「「「は?」」」
「では行こうか! 三人は手を繋ぎカナエと誰か手を繋いでいてくれ」
そう言って闇の中を歩き始めた時、一人が「上からくるよ!」と叫び俺は刀を抜いた。
「ストレリチアのアツシで間違いなさそうだな」
「そう言う君達はダングル王国から来た悪者と言う奴か」
「話がはえぇなぁ?」
「お前さんには聞きたいことが山ほどあるんだよ……。それに俺達獣人を従えてるってのも気に入らねぇ」
「バルガス様はそのストレリチア村も欲しいと仰っている。無論貰うがな?」
「それはダングル王国とノスタルミア王国との戦争にも発展する事だぞ。良いのか?」
「元々は俺達獣人の為に用意してくれたんだろう? なら俺達獣人が貰っても問題ねぇよなぁ?」
「戦争を起こしても問題ない。と受け取るが?」
「バルガス様は元々手広く自分の場所を欲しがる方だ。中央が叫ぼうが怒鳴ろうが知った事か! ってな」
「それは良い事を聞いた。君たちも聞いたな?」
「「「「はい!」」」」
「証人は君たちだ、カナエ、飛べ!」
そう言うとカナエは三人を連れて兵士詰め所まで飛び、俺は刀を手に構える。
「おやおや、女たちを逃がすなんてお偉いねぇ?」
「骨の二本か三本やって連れて行っちまおうぜ」
「それに今頃ノスタルミア王国の女王陛下には宣戦布告がされてるはずだぁ」
「なんだと?」
「ストレリチア村を寄こせとな」
「バルガス様の奴隷たちのいる村だ。そりゃー返して貰わねぇとなぁ?」
「全くだ」
「どうやらお前たちには話が通用しないと見た」
チャキッと音を立てて刀を握ると、男たちと向かい合う。
暗闇で良く見えないが、光る眼だけはハッキリ見える。
峰打ちが出来ればそれがいいが、相手は体力がかなりある獣人だ。俺も本気を出さないとやられる。
「じゃあ大人しく」
「捕まって貰おうか!!」
そう言って飛びかかってきた獣人との戦闘が始まった。
だが伸びて来た爪を刀で切り落とし極力刃を使わない戦いを強いられる。
中々に難しいがこいつらを逃がさない為には仕方ない。
「必要な犠牲と言うのも致し方あるまい!!」
そう言うと足の腱を確実に斬って動けなくし、次々に倒れ込んでいく襲ってきた獣人達。
まさか足を狙われるとは思っていなかったのか動きが鈍った所で素早く移動して腱を片方だけ切って動けなくする。
一、二、三、四、五……全員の片方の足の腱を斬り終え、「足が動かねぇ!!」と叫んでいる獣人の元にカナエ達が兵士を連れてやってくる。
逃げようとしても足は動かないので慌てる獣人達に、俺は静かに口にする。
「俺は血を沢山見るのは得意では無いのでな。人も極力殺したくない。悪いが君たち全員の足を動けなくさせて貰った。治療魔法を受けれれば動けるようになる可能性もあるが、一生そのままかも知れんな」
「てめぇ!!」
「この野郎!!」
「くそっ!!」
「命があるだけでも良かったと思ってくれ。俺の剣術レベルは10だ。勝てるのか?」
「「「ひっ!?」」」
どうやら知らなかったらしい。
情報は大事だろうに。
こうして捕まった5人は兵士に引きずられながら城の牢に入れられる事となり、刀についた血を払い落とし、刀を鞘に戻すとカナエは「流石私の未来の夫――!!」と抱き着き、思わず照れてしまう。
「さて、先ず面白い事も聞けた。まぁ面白くはないのだが、ノスタルミア王国はダングル王国から宣戦布告されたらしい」
「「「なんですって!?」」」
「話を聞いた限り、今日されたのだろう。俺も詳しい話を聞くべく直ぐにノスタルミア王国に戻らねばならない。カナエ、三人を連れてラスカール王国の拠点へ。詳しい話は明日するから君たちは与えられた部屋で明日まで休んで待機。カナエは彼女たちに服とお風呂の使い方等教えておいてくれ。出来れば食事も頼む。スーパーの物でいい」
「はい!」
「直ぐ戻れるかは不明だが、二人の家で待つかノスタルミア王国の拠点で待っていてくれ。心細いなら皆と居た方が良い」
「はい。一旦ノスタルミア王国の拠点に戻ります」
「うむ。後は頼んだぞ!」
そう言うと転移用魔道具を動かし瞬時にノスタルミア王国の拠点へと戻ると、子供たちはまだ起きていて不安そうな顔をしている。
という事は――。
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