45 住民の衣食住を安定させるためにまずは住居を建て、必要物資を配る。
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――するととんでもない事になっていた。
二画面あって、一つは【ノスタルミア王国首都ミスアーナ】と書かれていて、店の状況や売り上げ状況、在庫状況がスライド式で見れるようになっている。
これには二人も驚いていて、更にもう一つは【(仮)アツシの村】と書かれていた。
そこで得られたスキルポイントはとても多い。
村だけでこれだけあるのかと言う程多かった。
そして選べるのが。
【30のスキルをこの中から選びます。一つ、拠点を増やす(7)一つ、拠点を更に大きくする(宿屋大並み)(追加:温泉宿★露天風呂付)一つ、店を作る(6)一つ、集団住宅を作る(4★二階建て、一部屋1LDK〜4LDKまで選択可(一棟最大20室))一つ、銭湯を作る(入浴剤は選べます)一つ、水飲み場を作る 一つ、食堂を作る 一つ、公衆トイレを作る(2)一つ、公園を作る 一つ、街を囲う塀を作る 一つ、農業用の溜池を作る(5) 一つ、畑を作る 一つ、果樹園を作る 一つ、ビニールハウスを建てる】
「ずらっと見たが、どれも必要な物ばかりだ。スキルを30選べるから、まずは衣食住の【住】俺達の拠点を一棟、住民の集団住宅を二棟。街を囲う塀を選択する」
「次に衣食住の【衣】だが、今日は時間がない。ストレリチアからの【支援】と言う形で配布する。下着や服一式替えも含めて渡してやってくれ。タオルや石鹸も袋に入れて手渡せば問題ない。シャンプーなんかは説明に時間がかかるから今日はパスしてくれ。配布するのに店舗を用意するからカナエと菊池は最初はそっちの準備に回ってくれ」
「次に衣食住の【食】だが、暫くは食堂を利用して貰う。パンや野菜といった食料も【支援】の形にする。基本的に最初は支援と思ってくれ」
「「分かりました!!」」
「後は外に共有トイレを二つ、それと水飲み場。畑や果樹園何かは後で鑑定するか……」
そう思い、チラッと畑を作るを鑑定すると、土壌も改良され、作物が育つ土地にしてくれるらしい。これはありがたい……。もっと鑑定で詳しく知りたいが……
「今日優先すべきは今説明した【衣食住】だ。畑やなんかは明日にしよう。」
「「はい」」
「衣類等を配布したら、集合住宅に案内し、着替えをして貰ったら、食堂で食事をして貰おう」
「私達は衣類等の準備と配布が終わったら食堂の準備でいいですか?」
「……子供と老人を飢えさせたくは無いんだ」
「「了解です」」
「後は外に共有トイレを二つ用意して、水飲み場は後でも移動できるらしいから取り敢えず用意しよう。ここは結構乾燥するみたいだから水は大事だ」
「そうですね」
「後は――、明日次第では住民を焚きつける」
「と言うと?」
「仕事を真面目にするのなら……銭湯を入り放題にする!!」
「「それは!!」」
「働いたら働いた分だけ入って良いにすれば?」
「焚きつけですね」
ニッコリ微笑むと、俺達は早速動き出した。
外に出ると全体を見渡し、住宅街となる建物を作るエリアを考えて、そして将来温泉を建てることを考えて脳内フルスピードで動いて場所を選ぶ。
まずは集合住宅を二棟。
スキルボードを選んで押すと、スウ……と二棟の集合住宅が出来た。
二棟でも暫くは住民が増えても入れるだろう。
これには獣人達も呆気にとられ、ビックリしている。
その間にと衣類等の配布用に店舗を作るがこれは後で壊す予定だ。続けてログハウス風の大きな食堂を準備した。
「皆さーん、暗くなるまで時間がありません。バラバラに動かないで下さい。この店で服やタオルなどを受け取って下さい。今回はストレリチアより支援品として用意しますのでお金は必要ありません! 紙袋を持ったら家族で集まって下さい。集合住宅はダグラスが案内します。命令はしたくありません、協力して下さい」
そう声を張り上げると皆ゾロゾロと並びだし、ダグラスが出てきたので、この後の流れを説明した。
紙袋が全員に行きわたったのを確認して集合住宅に向かうと、一階はお年寄りが多い世帯に、二階は若い世帯に住んでもらう事にしたようだ。
意外とお年寄りも多かったようで、二棟あって良かったと思った。
暫くは家の中を探索していると思うので、俺も空いた部屋を見てみるとベッドが用意されていて、キッチン、簡易シャワーと脱衣所、洗面所にトイレとシッカリ備わっていた。
後は机と椅子も家族分かは分からないが6人机になっていて、これならお年寄りがいても安心だろう。足りない家は譲りあいの精神で何とかして欲しい。
ダグラスにはシャワーの使い方の説明もお願いしておいた。
食堂に移動するとカナエと菊池は既に作業を開始していた。
中に入ると調理する厨房と受け取る場所、食べる場所とちゃんとあり、返却口もあった。
厨房の中は大型冷蔵庫が複数あり、コンロも並んで作れるように沢山あった。
鍋や包丁、食器類も揃っているし、フォークやスプーンも既にある。
俺のスキルでどこまで準備出来たのか、二人のフォローがたまらない。
今日は時間もないし、住民の胃袋も弱っているだろうから、カナエには野菜スープとパン、念のため卵粥もどうかとリクエストしておいた。
パンは菊池にお願いするから、カナエは負担もあるし冷凍野菜やカット野菜も上手く使って、なるべくムリはしないようにお願いした。
そして共同トイレは畑予定地の近くに二つ並べて作った。
合計10個のトイレだ。
無論紙は不思議と無くならない仕様なので問題なく使って貰おう。
最後に水飲み場だが、日よけの傘のような木目の休憩所に水飲み用の噴水が三つ並んでいる。
水は循環する様で清潔を常に保つらしい。
「先生、私と菊池で台所の用品置いていっていいですか?」
「その冷蔵庫に入れているものは腐らないから安心して沢山入れるといいぞ」
「至れり尽くせり~♪ 私は調味料を用意するから、菊池は野菜果物肉飲み物頑張るのよ!」
「お、俺母ちゃんの買い物にも付き合ったことないよお」
「なら先生と見よう。キャベツ人参白菜玉ねぎジャガイモ、この辺りは鉄板だろうな」
「だ、段ボールで買います」
「ああ、業務用冷蔵庫を用意するか、菊池こっちに」
「はい」
菊池から野菜は段ボールで購入したいとあったので、裏手の所に大型冷蔵庫を一個用意すると、そこに野菜を段ボールで置いて行って貰った。
冷蔵庫の中も腐らないと言うと驚かれたが、陳列棚も一列あって、そこには飲み物が並ぶ用にして貰う。
すると――。
「先生、ただの陳列棚でも時止まります?」
「多分、どうした?」
「砂糖と塩、ケースで買っちゃって……失敗しました」
「あ――、カーソル間違いか」
「はい」
「棚を購入して、そこに並べておこう。砂糖には砂糖とマジックで書いて置かないと、色が似ているから悲劇が起きるぞ」
「頑張ります」
こうしてミスはあったものの、色々用意が出来たのでホッとした。食堂は暫くカナエと菊池にまかせて俺は外に出た。
後は拠点だが、村の入り口にあると便利だ。
そこにログハウスの拠点を用意しよう。
俺達の拠点は村の入り口にあると便利だと思い、そこにログハウス風の拠点を設置しようと思う。村の入り口と言ってもどこに設置していいか迷っていると騎士団の詰所があったのでその上に上書きして拠点を設置した。
「君たちは仕事をしなかった。女王陛下の手紙すらおざなりになっていた。この事はシッカリと陛下にお伝えする。追って沙汰を待つが良い」
「「「ひいいい」」」
さて、最後に村を丸ッと畑などを考えてまずは広めにと仮置きで塀をドンッと置き、門もシッカリしたのが出来た。これで大丈夫だろう。
そろそろ2時間。住民がそろそろチラホラ出てきた声が聞こえる。
声のする方向へ向かおう。
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